まいど!月辺!!です!!!

 

観てきたよ、『機動戦士ガンダムSEED DESTINYスペシャルエディション それぞれの剣 HDリマスター』!!いや〜、封切り日に行けて嬉しかったなあ。何せ公開期間は僅か2週間、しかも特別興行だから上映時間も限定的で💦💦(´;ω;`)ブワッ

いや、勿論スペエディは視聴済みなんだけど、何度観たって感動するもんはするんだよね(そしてそれを映画館の高音質+大音響+大画面で味わえるなんて勢の限りを尽くしたって感じじゃない??)

 

とはいえ、正直「もうぶっちゃけ次はこうなって〜、ああなって〜、って分かってるわけだし泣けるかどうかやな…」と思っていた月辺、冒頭のキラ様ナレーションからボロボロ泣いちゃったよ。もう、あの結婚式の場面に颯爽と現れたフリーダムといったら!流石にあのシーンはカタルシスがあるなー。

新婦カガリへの「凄い格好だね」的なコミカル科白かけるくだりはカットされてましたが(残念)

そして複隊したアスランへ噛みつくシンを「口のきき方に気をつけなさいよ」とたしなめるルナ。ルナってミーハーで体育会系女子みたいなサバサバ感がある一方で、やっぱりお姉ちゃんというか。シンは同期の僚友だけど歳下、本当は妹の同級生なので「弟分」として心配しながら見守ってるんだなって。

そんなシンも目下にはお兄ちゃん風を吹かせるタイプだから、上の子だーって一瞬で分かるのが面白い。やっぱりレイは一人っ子のマイペースさがあるから笑笑 (ラウさんはレイの兄(=解凍時期が違う同一個体)の可能性と母(コピー元)の可能性が半々な訳だが、どっちにせよレイの心境的にはお母さんなはずで、他の個体の所在も不明(廃棄処分されてなかった子も、レイ以外はメンデルコロニーのユーレン研究所とともに滅びたと思う、、、)なので、あの子に兄弟は居ないようなもんなんですね。

その点、アスランのお兄ちゃんは断然ハイネパイセンだな。キラにとってのムウさんやアンディ同様、若い子が特有の純真さ・真面目さで行き詰まったときに冗談(exe:「するんなら彼女だよなぁ」「ケバブにはヨーグルトソースだろう!」)言えるのが立派な先輩の証!もっと長生きしてほしかった……(T_T)

「そういうことだろ?割り切れよ。今は戦争で、俺達は軍人なんだからさ。でないと、死ぬぞ」(22話「蒼天の剣」より)

このシーンはやっぱりいちばん好きだな。デッキに出て、アスランと二人きりで語ったハイネなりの戦争屋の自覚・戦争の捉え方。でもやっぱり、アスランにとってオーブ軍やキラと刃を交えて戦うことは辛い訳で……死にたくはない、仲間を守りたい、でもいたずらに「敵」を作りたいわけじゃない。自分にとって何より大事な仲間はキラ達だけど、今の自分はもうザフトに複隊してて、新しい仲間や部下も居る。だから分かってくれって伝えたいのにキラやカガリは頑なで、結局喧嘩別れになっちゃうし。

誰より幸せになってほしいはずのカガリに、(しかも苦労する様子を副官として誰より側で見てきた若すぎる首長に、そして自分があげた指輪をずっと嵌めてくれてる一人の女の子に)あんなキツいこと言って、冷たい目を向けなきゃいけないアスランの苦悩を思うと……(それを見守るキラ・ミリィも……)

でもカガリの想いも分かるんだよなぁ。種死って、何周もしてると最初は「何してるの💦」と半ば呆れて見ていたカガリの立場、そこから生まれる葛藤の声が痛切に響いてきて、切ない。

お父様や臣下や、自分の民が築き上げてきたものを失いたくないし、国を守りたい。守らなきゃいけない。なのに自分は未熟な18の女の子だから、(セイラン家みたいに五大氏族に成り代わろうとしている野心家の)幕僚たちを抑えられない。せめて戦いをやめさせようと、この国の理念を思い出させようと「軍を引け」って言っても臣にはその声が届かない。そりゃ泣くよなあ……。

「他国と争わず、他国の争いに介入せず、どの国にも属さない」。完全中立・独立を守ることで「敵」を作らなくて良いように、戦争のための戦争をしなくて済むようにと自身の命を賭して理念を守り通したウズミさん。その結果シンの家族みたいな悲しい被害者が出たのもまた事実だとしても、アスハ家の誇りとも言うべきCE.70〜71年のあの選択を全否定されたら立つ瀬がない訳で……

でも「無力だったせいで」ある日突然大切な家族を、家を、国を失ったシンの思いも分かるし……ううん苦しい。難しすぎる。アスランは怒ったけど、私もあの紛争地域で自分がガンダムに乗ってたらおんなじことしたかもなぁ。軍基地ぶっ壊して、フェンス捻じ曲げて、「もう大丈夫だよ」って。あれは家族を亡くした日に、シンが誰かにしてほしかったことなんだよなと思うとしょうがないじゃん!って。

いや、アスランの言い分は理解できるんだよ。ああやって中途半端に介入したら、あの助けてあげた民間人たちやゲリラ軍は後に正規軍から手痛い報復を食らうかも知れないし、ザフトは我々の敵だって思われることで要らん恨みを買って、自分や仲間も危険に晒すわけだし。でも幾ら士官学校出の正規軍人でも、あの場で見捨てて帰るのは16の少年には出来ないよね普通……。

ルナやレイも、そんなシンの心模様を察してるからたしなめはしても否定しないんだと思う。無論タリアさんもね。そう考えるとミネルバクルーって実は凄く洞察力と配慮のある人たちだよね。

まあ、割とシン贔屓の月辺でさえ、やっぱりトダカ一佐の乗るタケミカヅチを斬っちゃった場面は辛かったですけど……あの日亡命したシンにやさしく声をかけてくれたのに。オーブの、地球の人々の安らかな未来を誰より願って、そのために命を賭けた誇り高き武人だったのに。でもシンはあの人がタケミカヅチに乗ってることさえ知らなくて、死んじゃったハイネや、怪我したルナマリアや、今にも沈みそうなミネルバのことで頭がいっぱいで。まじでキツい戦いだったなあ。

結局ユウナなんてのは小物で、自分の家の名を成さしめたい親父・ウナト(古狸)だったり、オーブまた滅ぼされちゃ困る!強力な体制を築いて敵は蹴散らさなきゃ!と浮足立ってる幕僚だったり、そんなオーブ国の足元を見て利用してくるブルーコスモスの人たちだったりの思惑や利害が複雑に絡み合った結果がCE.73の戦いだったんだから、ある意味どうしようもなかったんだよなぁ……。それでももし、あの日アーモリーワンで3機のガンダムが強奪されてなかったら……?とは考えちゃうけど。

後、天使湯でラクスがかけた言葉と、カガリが居なくなった後で見せた悲しげな表情も切なかったなぁ。ラクスっていつも誰かの背中を押す立場にあって、自分たちの目指す自由ある平和のために、仲間をある種「けしかける」ようなことしなきゃいけないんだよね。だけど彼女は本当は一番やさしい女性だから、わざわざ戦場に友人を赴かせるのは本意じゃないはずで。だからこそキラが止める中で「自分が行く」!って言ったんだよな。帰ってくるために行くんだって説得した時、ラクスの脳裏にはきっとフレイの姿とキラの涙が過ぎったんだろうな……😿

そんなラクスのパチモン、ミーアちゃんのライブシーン!!劇場音響でEMOTION聴けるなんて嬉しすぎた❤❤この先あの子も辛い状況が続くから、せめてこの「それぞれの剣」の間だけは元気に可愛く飛び跳ねててくれ〜!と祈ってしまったよ。。。本当田中理恵ちゃんの歌声が綺麗で、心にすっと入ってくる感じがあってよかった。コンサートの模様は作画の質も高いし。

んで……ステラちゃんね。ステラにとってシンは紛れもなく淡い初恋の相手。ネオやスティングのようなお兄ちゃん的な立場じゃなくて、けどアウルのように対等な感じでもなくて……不思議と安らぐ、あたたかい気持ちを教えてくれる人。でもシンにしてみたらステラは妹やお母さん同様、「無力で、守らなきゃいけない女性」の一人でしかなくて、その微妙な温度差が可愛くて寂しい。

遭難シーンも、「また会えるから!ってか会いに行く!」の一言も凄いピュアでプラトニックな関係性で微笑ましかった。あの迎え車に乗ってるルナの冷たーい態度もキュンと来ちゃったし笑。ルナって、弟認識してる割にはシンの周りに女っ気があると怒るんだよね。シン×ルナのそういうとこ好き。

それから何と言っても忘れちゃいけない推し!!!レイ・ザ・バレル!!!!あはあー可愛い。「見えない真実」のくだりで(ディオキアのホテル)ギルと再会したレイの笑顔!抱きつき!!(横で見てるタリアさんのしらっとした低温度の眼差し!)アスランを敵対心バリの表情でじとっと見つめる様子!

ロドニアのラボで脳裏を掠めた思い出の断片、あのショッキング(上手)すぎるパニック発症シーン!!

何処を切り取ってもレイは愛おしいんだよ……17、8で好きんなったキャラだから思い入れありすぎて。勿論ギル議長も大好きですけど〜〜〜造作が良すぎる上に声が良い。こんなイイ男がプラントの為政者とかそりゃ民草も騙される訳だよ。めっちゃ支持しちゃうでしょあんなん。

でも、ロドニアラボ探索任務をわざわざミネルバに与えたの謎だし、万一レイが行ったらああなるのは親代わりの議長なら察しが付くに決まってるはずで、っていうことはわざと行かせた説あるよね??

月辺の偏見かもだけど、ギルのレイに対する感情って凄い複雑なんじゃないかと思うのよ。大事だし、頼りにしてるし、いじらしくて可愛いのも確かなんだけど、一方でラウ(友人)じゃなくて彼(臓器スペア)が生き残った運命に対する恨みも少なからずあって、とか。笑ってるとこが好きなんだけど、辛い目にあってるとこが見たくて、とか。絶対そういうサディスト根性あったはずなのよな〜!!!

まあギルレイは今後(運命の業火、自由の代償)でバリバリ活躍してくれるので!楽しみに待とう♪♪……最終話、耐えられるかなあ。映画館の大スクリーンで推しの死亡シーン見て平常心保てる自信ないわ……

 

あ、スペエディ上映のお陰でようやく気づけた小ネタとか新しい感想。

①アスラン復帰直後、シンがソファで寝っ転がって読んでる音楽雑誌(?)の表紙に「HIGH AND MIGHTY COLORS」の文字!!PRIDE!!!

②アンディの「アカンで、ケツカッチンや」がカットされてる!?(残念/2)

③何度見てもアスランが贈った指輪のデザインが絶妙にダサい。修学旅行で買うお土産っぽい。あれで先っぽが剣だったらマジでお土産屋に売ってる龍。オーブ製だから和風なのか……?逆に愛おしい。

④アスランに渋々敬礼しようとして両手が塞がってることに気付いたシンがメイリンに荷物押し付けるくだり、何度見ても可愛くて好き。メイリンの「えぇっ?」も良い。

⑤スティングとアウルのバスケシーンは良いものだ……ミネルバ組も3on3とかやって!!!

⑥レイたんってなんであんな髪の毛綺麗にカールしてんの??毎朝律儀にアイロン当ててんの??

 

というわけで雑多な種死スペエディ2の感想でした。最初は特典ミニポスター目当てだったから、3と4は行けたら行くし行かなくても家で観れるしな〜〜とか考えてたんだけど、とんでもない!!絶対劇場行くよ!!!繰り返し体験してもこんなに感動して、わくわくして、切なくなるなんて。やっぱり種死は良いなー。劇伴やエディション限定主題歌も最高だった。ED映像も❤❤