◆山形出身・千葉在住フルート奏者
◆あすみが丘フルート教室 フルート講師
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◆ガッツリ体育会系フルート奏者
中島有子(なかしま ゆうこ)
です
昨日は、神奈川県にあります昭和音楽大学ユリホールにて
ペーター=ルーカス・グラーフ先生(90歳)の
フルートリサイタルが開催されました。
リサイタル前日、
千葉の自宅にたどり着いたのは、午前0:30…
そっからお風呂入って寝たのが夜中の1:30…
翌日は普通に5時半に起きて、
またまた二時間半かけて神奈川県へ移動。
…今ふと思ったんですが、
神奈川泊まった方がよかったよねこれ
この教訓は次回に生かしますw
そんなこんなで、ホール着いてすぐG.P.(ゲネプロ)見学。
グラーフ先生、
今回はG.P.と本番の間をできるだけ空けたいとのことだったのですが、
※昨年は開場ギリギリまでホールで練習されてました
結局三時間近くみっちりリハされてました。
しかも全く手を抜くことなく。
凄過ぎる。
ほんと尊敬します。
グラーフ先生って、
フルート吹いてて唇がバテるとか全くないんですよね。
ご本人も、フルート吹いて疲れることはないと仰っていました。
あの集中力と体力、溢れ湧き出るエネルギーは
もはや遺伝子レベルで違うものをお持ちなんだと思います。
そんな素晴らしい音・音楽を
この二日間たっぷりと聴かせて頂けて本当に幸せでした
今回のリサイタルの内容こちら
↓
90歳とは思えない出で立ちと、凛とした吹き姿。
もうカッコよ過ぎます！
神ってる！！！
多彩な音色と、立体的な音楽。
ホール一杯に鳴り響く先生の音色。
ホールの空間すべてがグラーフ先生の音楽で溢れていました。
先生の演奏は、音の幅や奥行きがすごく感じられるんですよね。
パワフルでエネルギッシュなのはもちろん、
繊細で透明感のある極上の美しい音。
一音一音がしっかりと意思を持っていて、
音の方向性がとても明確。
もちろんタンギングも同様。
なんて説得力のある音楽なんだろう…
聴いている私も勇気が湧いて
とても清々しい気持ちになるんですよね。
と同時に、
今すぐ私もフルートを吹きたい！
という気持ちに掻き立てられます。
＊
私が初めてグラーフ先生のレッスンを受けたのが
今からもう20年前。
学生時代、
初めて外人の先生のレッスンを受けたのがグラーフ先生でした。
高校生の時に受けた全日本学生音楽コンクールで
私と同じ奨励賞を受賞した友人から勧められ
初めて買ったフルートのCDが、
何を隠そうグラーフ先生のCDだったんです。
スピーカーから聴こえてきたあの音は、
本当に衝撃的でしたね。
一瞬で引き込まれ、虜になりました。
もう何度も何度もそのCDを聴き返しました。
まさかその憧れの人に会えるなんて…
レッスンまでしてもらえるなんて…
その時は夢にも思いませんでした。
不思議なことに、そのすぐ後に
私が住んでいた山形県のお隣宮城県仙台市で、
グラーフ先生のマスタークラスが
約一週間開催されることになったんです！
私はすぐに応募しました。
そしてこれが私のフルート人生にとって
最高の出会いとなりました。
そんな当時のことも思い出しながら、
感慨深く
時には涙を堪えながら
きのうのコンサートをありがたく拝聴していました。
グラーフ先生との出会いは、
私にとって宝物です。
グラーフ先生と同じ時代に生まれてこれて
本当によかった！
そう思います。
グラーフ先生と過ごした大切な時間と思い出を胸に
またお会いできる日まで
しっかりと自分を成長させていたいなと思います。
今やるべきこと、
これから目指していくものを指し示してくれた
そんなコンサートだったと思います。
今回もグラーフ先生との貴重な時間を作って下さった田原先生。
いつもいろいろと気にかけて下さり
本当にありがとうございます。
この場をお借りして御礼申し上げます。
グラーフ先生。
また今年もお会いできて本当に嬉しかったです！
これからもお身体に気をつけて、
世界中の音楽愛好家の方達に
先生の素晴らしい音、音楽を届けて下さいね！
またお会いできる日を心待ちにしています！
＊
さて、明日は日本クラシック音楽コンクールの審査員を務めさせて頂きます
みなさんの素晴らしい演奏が聴けることを
楽しみにしています！