前回記事(カミングアウト①
)の続きです。
うつ病と診断され、実家に帰ることが決まったわたし。
実家に帰るため、飛行機のチケットを取りました。
いつもなら往復券なのに、今回は片道切符。
帰りのチケットはないんだ・・・
とても複雑な気分でした。
ただ、私は帰る前に母にどうしても言っておかなければならない事がありました。
私の両親は、タバコに関してだけは昔からひどく嫌悪感を持っていました。
もちろん、両親ともタバコは吸いません。
父方の祖父はタバコを吸い、酒を飲み、家族に暴力を振るうという事が日常だったと聞いたことがありました。
私が生まれるずっと前に亡くなっているので、話でしか聞いたことはないのですが。
また、母方の祖父もタバコとお酒をこよなく愛し、私が小学生の頃に肺ガンで亡くなりました。
その事を思うと、両親が嫌悪感を抱くのは当たり前の事かもしれません。
そして話は戻りますが、
私は小さい頃から、ファミレスなどで、隣の席からタバコの臭いがしても嫌だと思った事がなく(母は決まって席を替えてもらっていましたが。)、
「自分はタバコの臭いが嫌いじゃないって事は、吸い始めたら絶対に辞められないんだろうな。」と思っていました。
しかしながら私は短大生の頃からタバコを吸い始めてしまいました。
きっかけは、当時付き合っていた彼との衝突でした。
いつものように喧嘩をし、彼の家を飛び出した私は、自暴自棄になりタバコの自販機に手を伸ばしてしまったのです。
その当時の学校の友達も、ほとんどがタバコを吸う人たちで、タバコに対する拒絶感は一切ありませんでした。
ただ自分は辞められなくなりそうだから、手を出さないだけ。
案の定、私はタバコを辞める事ができなくなってしまいました。
むしろそれから先、辞める気すらありませんでした。
私がタバコを吸っている事については、母も勘付いており、私がうつ病になるちょっと前に、実家で暮らしている姉からしょっちゅう仕事中に連絡がきていました。
姉が言うには、
「お母さんは気付いているんだよ。でも直接F君に言えないだけ。どうしても辞められないの?辞められないんだったら、縁を切るってお母さんが言ってるよ!?」
というものでした。
当時の私はうつになる直前で、とてもじゃないけどタバコを辞めようとは思える状況にありませんでした。
そして、とてもやさぐれた精神状態でした。
今まで散々家族に迷惑をかけ、やりたい事をやってきた姉は許せても、
母が死ぬほど言っていた、
「公務員になりなさい。」
「安定した仕事に就きなさい。」
「短大だけは出ておきなさい。」
と言っていた事を(公務員にこそなりませんでしたが、)
言う通りにやってきた私に対しては、タバコを吸っているってだけで縁を切る!!?
ジョーダンじゃないよ!!!!!
今まで散々私にだけレールを敷いてきたくせに、たったそれだけの事で縁を切るだなんて・・・
その言葉はとてもショックでした。
その当時、会社に通う事自体がものすごくストレスとなっていた私にとっては大ダメージでした。
ただ、その話が進展する前に私がうつ病になってしまったため、話はお流れの状態になっていたのですが。
そして、実家に帰る事が決まった今、母に隠し通せるものではないと思い、
自分がタバコを吸っている事や、辞められないと思っていること。
電話で姉から言われた事。
そしてその事に関して私がとてもショックを受けたこと・・・
電話で泣きながら、すべて話してしまいました。
母の反応は、
やはり、自分の娘がタバコを吸っている事がすごくショックだと。
姉の言っていた事は、頭に血が上り、言い過ぎてしまったのだと。
その事で私をそこまで追い詰めてしまったとは思っていなかったと。
そして、私が元気になれるんだったら吸いたいだけ吸えばいいと。
それまで母にタバコを吸っているのを隠していた事で、ずっと持ち続けていた罪悪感。
縁を切ると言われた事へのやりきれなかった思い。
受け入れてくれた事へのありがたさ。
なんだかやりきれない気持ちになり、涙が止まりませんでした。
そのとき母も、きっと辛かったと思います。
娘をここまで追い詰めてしまった事。
受け入れたくないけれど、受け入れなければならない事。
今思うと、自分の信念を曲げてまで私の事を受け入れてくれた母。
記事を書きながら当時の事を思い出し、
涙がこぼれるF君なのでした。
今でも愛煙家のF君ですが、子供を作りたくなったら、「つくる1・2年前くらいには辞めなければ!」と思っております。。
今辞めれんのか~い!
※私のうつ病経験については、これからも段階的に載せていきたいと思っています。
次は「実家編」かな?
今でも完治しているのかは分からないけれど、その辺についてはこれから更新していく予定です!
うつ病で悩んでいる人がたまたまでもいいからこの記事に目を留めて、こんな人もいるんだなぁ~、程度に思ってもらえたらうれしく思います。