迷惑千万の選挙戦から3日経った。別にどこの政党を応援しているとか誰を応援しているとか書きたい訳ではない。結果は脱力でしかない。この前の記事に政治に関することなど書いてもつまらなくなるからなるべく書かないことにしていると記述したが、結果を目にして疑問に思うことプラス腹立たしいことは「続く」になってしまった。
facebookやXで目にする多かれ少なかれ個人的に縁のある日本のミュージシャン(有名、無名を問わず)の発言は、大方が真摯に所謂"リベラル"な意見が大半を占めた。リベラルという意味の解釈はこれまた一筋縄で行かないが簡単に言えば自由であるとか公平であることに重きを置くことかと思う。
しかしながら結果は脱力なのである。何故なのかと言うと右傾化への恐怖である。何でも強行突破出来る体制が出来上がってしまった。海の向こうアメリカではトランプに対して軽蔑をこめてkingという呼称を使うことが多い。ならば日本ではKingに追随するQueenが出来上がってしまったということか…。
世の中オリンピックに沸いている。その一方、開催地にアメリカ政府がICEを送り込んだことが大問題になっている。ICEとはアメリカ合衆国・移民・関税執行局(或いは移民・関税捜査局)の略称である。何故そんな部局の人間がオリンピック開催地に派遣されるのか意味不明である。一体何を捜査しているのか?本当は何も捜査活動などしないで公費を使ってオリンピック観戦の観光・慰安旅行をしているのではないのかと疑うのである。
かなり以前の話だがアメリカの作家でありジャーナリストでもある故ピート・ハミルがその著書で「日本には伝統的で素晴らしい文化がある。しかしながらその一方徐々にアメリカに似て来ている。アメリカの悪いところが日本にも広がりつつある」という意味のこと書いていたのを読んだ記憶がある。面目ないことに著作のタイトルは忘れてしまったが。
ICEが捜査という名目で殺人チームになっていることはここで詳しく書くまでもない。極端な右傾化が何を引き起こしたかが問題だし、それを指示したKingは頭がおかしい。今更書くことではないが。
ブルース・スプリングスティーンが配信した新曲「 Streets Of Minneapolis」はKingとICEに対する怒りである。
昨年、KingトランプはスプリングスティーンをSNSで罵倒した。事の発端は以前からトランプに批判的だった(まあ人として当然)スプリングスティーンが英国で開催したコンサートでその思いを語った。音源は「Land of Hope&Dreams」というミニアルバムとして配信リリースされた。それに怒ったトランプは「過大評価されているブルース・スプリングスティーンが、外国に行って米国の大統領のことを悪く言った。奴のことは嫌いだし、音楽も、過激な左翼政治思想もだ。何より奴には才能がない」と発言。これにニール・ヤングが反論し泥仕合という状態になった。
かつてプロテストソングが多く生まれた時代があった1950年代のピート・シーガーをはじめとするフォークシンガー達の時代、1960年代はそれに続くボブ・ディランの時代。少し形は変わるかも知れないがビートルズ解散後のジョン・レノンもそうだった。いや何時の時代もプロテストソングは存在したのだが、ここに来てスプリングスティーンのプロテストソングがリリースされるのはある意味、憂慮する事態がまったなしになったと言うことだ。
もうディランはプロテストソングを歌ってくれないかも知れない。でも未だブルース・スプリングスティーンやニール・ヤングは何とか踏ん張っている。
音楽は楽しければそれにこしたことはない。でもそうしていられないからプロテストソングが生まれてしまう。
日本政府が誇るQueen…隣国の要人を迎えてドラムをいきがってたたいている映像を目にした。まあそう云う人はロックではないし、音楽とか楽しむことを多大なる誤解の上に今に至っていると切り捨てるしかない。「 Streets Of Minneapolis」のビデオクリップに映る年老いたブルース・スプリングスティーンの顔を目にしながらそんな事を考えた。
訳詞→●


