はるちゃんのママに何故この病院に

入所になったのか教えてもらった


はるちゃんはS病院に入所していたので

別の病院に入所になるには特別な理由が

ない限り転院しない


「実は うちも零ちゃんがいなくなった後

大変だったんだよ。零ちゃんの何ヶ月後だったかな?仕事中に会社に連絡あって 

はるが心停止で救急搬送されたって電話がかかってきたの。私の携帯じゃなくて会社にかかってきたから嫌な予感はしたんだけどね…」


「 …  」


「今から〇〇病院に移動するので お母さんも

〇〇病院に来てくださいって言われて 仕事早退させてもらって駆けつけたんだ。 なんとか一命は取り留めたんだけど後遺症が残ってしまって S病院と裁判してて この前やっと終わったんだよ。」


裁判するまで大変な事になってたんだ…


「S病院が謝罪して来たから示談にしましょうって提案したら たった○百万で終わらせようとしたから後遺症があるのにその金額はおかしいですよね?ってなったんだけど金額の折り合いがつかなくて裁判になってたんだ。 だけどちゃんと勝ったよ。」


「そっか…良かった。はるちゃんママも

大変だったね。うちは謝罪無かったなぁ…

それどころか話すらまともに聞いてもらえなかったよ。」


お互いのS病院で何があったのかを話した。

はるちゃんは心肺停止になっていても気付くのが遅く後遺症が残った


私は当時の事を思い出していた


そうだ はるちゃんが吐いていても気がつかない

モニターのアラームが鳴っていても直ぐには

誰も来ない 他の子が大きな痙攣があっても

もちろん誰も来る事は無かった。

痙攣のあと何も知らない看護師がその子に

食事の注入をして吐いてもそのままだった。


零とはるちゃんが居た病室はナースステーション

から最も近い場所だった。

それでも助からないのだからもう意味がない。