会話がまともに出来るようになった頃

どうやら零は反抗期が来たようで

自分の思い通りにならないと 暴言を

たまに言っていた。


ある日 機嫌が悪く私に対して文句を

言う中でこんな事を言われた。


「叩いて!」


!? 何言ってんの?


私はこの言葉がとても衝撃だった

今まで零に手をあげた事が無かった私には

意味がわからなかった。

元夫は軽く叩いていたがそれを見た私は

元夫をひどく叱っていた。

小さな子供に手をあげるのは例え軽くでも

許せなかったから。


「どうしてそんな事言うの?」


「叩いて!」


「イヤ!叩かない!」


「叩いて!」


「イヤ。叩かない。」


このやりとりは 何かある度 繰り返された

ほぼ毎日こんなやりとりが続くと 気が

滅入ってしまう。


ただでさえ身体が不自由で疲れるのに

さらに精神を追い詰められる。


このやりとりが始まって何日過ぎた頃かな

ついに私の考えに変化が生まれた。