毎回出かけるたび 零の症状が重くなる。


朝 学校に行く途中恐怖から逃れるため

自分の手を噛む様になった。

恐怖を痛みに変える行動をとる様になり

学校に着く頃には手は赤く腫れ上がり歯形が

付いていた。


そして痙攣がなかなか起越せないため

目的地に着くまで地獄の時間を

過ごさなくてはいけない。


毎回 到着すると汗をかき ぐったりしている。

もういっそ学校を休んでほしかった。

家から出ない日は朝食も食べれて安定した

状態で居てくれるのだからそうしてほしかった。


だけどそう思う一方で 中学 高校の大切な

時間を休ませて良いのか迷いもあった。


学生時代は案外短い。好きな学校を休んでと

言ってもいいのか迷いがあった。


結局 本人に聞くしかなくて 行きたい

と言われたら連れて行くしかなかったので

毎日手にタオルを巻き付けて噛むのを

抑えるしかなかった。