車の掃除が終わり 家に戻ると青ざめた

零の寝顔を見てまた辛くなる。


そしてまた九頭センター長への憎しみが

沸々と湧いて来る。

憎しみを抑えられなくなった私は

この頃 こんな行動をとるようになった。


玄関で空の段ボールを先端の尖った

ハサミで滅多刺しにする。


「九頭○ね!あいつもあいつの家族も

 みんな零と同じ目にあえばいいのに!

 あいつの血が途絶えるまで呪ってやる!」


こんな感じの恨み節を言いながら毎回

段ボールを刺し続けていた。


今 改めて当時の事を思い出すと 

末代までって‥冷静になって考えるといつの

時代だよってツッコミたくなります。

しかも呪ってやるってそんな事出来るわけ

ないのに。


かなり精神が逝ってますね。

だけど 何も出来ないから呪にでもすがり

たかったんでしょうね。


仮に九頭センター長が腸閉塞になったところで

自分はすぐ病院に行って治療を受ける

だろうから零の受けた恐怖や痛みなんか

わかるわけないですよね。