病棟に上がりナースステーションの隣の
部屋に案内された。
零はまだ興奮しているようだったので
「ずっと側に居るから寝て大丈夫だよ。」
そう伝えるとようやく安心できたのか
眠りについた。
そして私は病棟の看護師さんから
聞き取りや入院の説明を受けた。
病棟に戻ってきた四津森先生も部屋に入って
来て手術の説明をしてくれた。
この日は月曜日で手術室のスケジュールが
いっぱいのため全ての手術が終わったら
零の手術になるので早くて16時頃に
なると言われた。
「早くて16時ですか‥。」
16時‥零の体はそれまで持つだろうか‥
とても心配だった。
先生が部屋から出て行き
ふと時計を見ると明け方の4時だった。
私も少し緊張が緩んだのか睡魔に襲われた。