もうとっくに限界だった。

 零の体にチューブを入れているのを泣きながら

 我慢して見ていた。

 それはこれが終われば救急車を呼んでくれると

 思ったから。

 それなのにまだこんな事を言うのが許せなかった


 私に怒鳴られた九頭センター長はようやく

 

 「‥大学病院に電話してみます‥」


 そう言って部屋を出て行った。

 だけど5分もしないうちにすぐ戻ってきて

 こう言った。


 「お母さん大学病院がすぐに連れてきてって言っ

  てます。救急車も呼んだからすぐに用意して

  下さい。」そう言った。


 そして救急車が来ると九頭センター長と婦長が

 乗り込んだ。正直本当に嫌だったので


 「結構です!」と言ってしまった。

 だけど病院から行く場合医師が付き添わないと

 いけないルールがあるらしく同行することに

 なった。