2013年 8月
8月に入った頃から零の体調が少しおかしくなった
日中嗚咽をする事が増えた。
何か口にすると少し吐いてしまう。
どうも様子がおかしいと病院に検査をして欲しいと頼んだ。
検査といってもこの病院にはレントゲンと脳波の検査ぐらいしかないのだが九頭センター長は検査を渋る。何度も頼むと渋々レントゲンを撮ってくれた。
だが異常は見られなかった。
すぐ側に国立の大きな総合病院があったが零はギブスをしていたため連れて行けなかった。
その為様子を見る事になった。
ストレスなのかな?でも会話は問題ないし‥
様子見るしかないか‥。
そして8月3日 私はこの日、病院の宿泊施設を利用した。S病院には一部屋泊まれる施設がある。
そこは零のいる病棟と目と鼻の先ぐらい近い。
移動時間は2〜3分といった距離。
いつものように夕食の時間になると私は帰る。
帰る際に担当看護師に
「今日は宿泊施設を利用するので何かあったら電話して下さい。」 そう伝えると看護師は
「そうなんですね。ゆっくりされてください。」
と言った。
宿泊施設はシャワーやトイレが完備されていてテレビもあった。
いつも渋滞の中家路に着くのでこの日はゆっくりさせてもらった。
だけどこの時、零の身にあんな事が起きているなんてこの時の私は知る由もなかった。