次に違いを比べるとすれば宮殿、つまり内部の屋根の造りによる違いでしょうか。

基本、本山の屋根を模した造りなのですが、この造りの細部に値段の違いは見えてきます。


しかし言葉では非常に説明しづらいです。
お仏壇の中を天井まで覗き上げて見てください。

手間のかかっているお仏壇は天井、屋根が違います。金物も多く使ってあります。柱の数も数えてみると多いです。

正面に見える橋の手摺りの様な形の高欄、そのすぐ下に組まれた階段状の須弥壇、両脇に構える太い丸柱など、それぞれがこだわった造りになっていくほど高価になり、値段の違いになっていきます。


当然ですが、使っている木材でも金額は大きくかわります。しかしこれは分解しなければ中々わかるものではありません。
更に細かな話をしてしまえば金具類の質や、釘の種類も、、、キリがなくなりますね(*_*)


製造にたくさんの職人の技術と手間がかけられてきたお仏壇。故に既製品であっても一概に値段をこのくらいと判断が出来ないのです。


仏間が少なくなってきている近年ですが、昔から大切にされてきたお仏壇がお洗濯で綺麗になって喜んでいただけることはとても心温まります。

今まで大切にしてきた数十年、そこからまた数十年同じお仏壇を次の世代に、、
分解してお洗濯が出来るその造りと歴史に金仏壇の価値を感じます。