”一定の割合で残る火力で、電力を安定供給しながら、温暖化ガス削減に向けた技術開発が求められることになる。特に石炭はCO2排出量がLNGの約2倍に上る。電力各社は石炭火力の次世代化や効率化を進める。CO2を地下に貯留する「CCS」やコンクリートなどに使う「CCU」と組み合わせることも有望視されている。”

(2022年12月25日 日経新聞)

 

 化石燃料(原油、天然ガス、石炭)を燃料とする火力発電はCO2の発生源として大きな割合を占めています。しかし、発生させたCO2を地中に閉じ込めたり、メタン(天然ガスの主成分)など化学物質への転換できたとすれば、大気へのCO2発生を低減させることができます。それが、「CCS:Carbon dioxide Capture and Storage」と「CCU:Carbon dioxide Capture and Utilization」。前者は「Storage:貯蔵」で後者は「Utilization:利用」で、いずれもCO2を大気には放出せずに、地中に「貯蔵」させるか、原料として「利用」するというもの。「貯蔵」については、「貯蔵」後の地盤がどうなるかよくわかっていないとこともあり、私としては「利用」もしくは「貯蔵」「利用」の組み合わせが日本が追求すべき道と考えています。