”新年を待たずに合格を決める「年内入試(総合・経済面きょうのことば)」が主流になり、受験生の3分の2が第1志望の大学に進む――。受験地獄といわれた入試環境が18歳人口の減少で激変し、偏差値で大学が序列化される時代が終わろうとしている。人材育成の新たな道筋が見えぬまま漂流する入試と変化を阻む岩盤の実態を追う。”

(2022年8月15日 日経新聞)

 

 偏差値のメリットは大学選びを容易にすることくらいで、弊害のほうが多いと思います。一番の弊害は、「自分のレベルはこの程度」を見定めてしまうこと。学生終了後、学生時代に偏差値で上にいた人も下にいた人も「この程度」を引きずり、自分の可能性の枠を狭めているのではと思います。世の中、偏差値では測れないことばかりですから。

 大学を選ばなければ、全員入学できてしまう時代。その大学で何を学ぶか、そのためにはどこで学ぶのがよいのか、をベースにして大学を選ぶ必要があると思います。選考は最低限の知識は問われるべきですが、メインは面接で各々大学が求める学生か大学がきちんと判定すること、そして卒業を難しくすること、が方向性ではと思います。