”米電気自動車(EV)テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は4日、同社の従業員数の先行きについて「総従業員数は増える」とツイッターに投稿した。幹部らに10%程度の人員削減が必要だと伝えたことが3日までに明らかになったばかりだ。この考えを一転させ、需要に応じて人員を増やす方針を強調した可能性がある。”

(2022年6月6日 日経新聞夕刊)

 

最近読んだ「異文化理解力(エリン・メイヤー著)」の中に、「大文字の決断と小文字の決断」という一節がありました。

 

大文字の決断:合意に基づき決断する文化にあり、全員の意見を聞くため意思決定に時間がかかるが、ひとたび決断すれば、それは変更せず、速やかに実行する。

小文字の決断:トップダウンの文化に基づき、決断は一人で素早く行うが、それは変更可能なもので、新しい情報によって議論は継続し、決断は修正される。

 

アメリカは比較的「小文字の決断」の国として挙げられていましたが、最近のイーロン・マスク氏の発信をみると、これが「小文字の決断」なんだなと納得できます。「大文字の決断」の国日本では朝令暮改として嫌われるかもしれないですが、なかなか決断せずに意見表明しないのも問題があり、一長一短ということだと思っています。