”欧州連合(EU)の欧州委員会は18日、ロシア産エネルギーからの脱却と、温暖化ガス排出削減の2つの目標達成に向けた包括案を公表した。再生可能エネルギーの大規模普及を柱に2027年までに官民で2100億ユーロ(約29兆円)規模を投じる方針だ。”

(2022年5月19日 日経新聞)

 

 石油・石炭よりも燃焼時のCO2発生量が少ない天然ガスは、これらに比べると「クリーン」なエネルギーとされていました。海外へ輸送するときは、輸送コストを下げるために液化してLNG(液化天然ガス)にする必要があり、日本に輸入されるのはLNG。一方、ロシアとEUは陸続きのため、LNGにしないでガスのまま送気できるため、ロシアが重要なパートナーとしてここ数年やってきた中でのウクライナ侵攻。各々の正義と経済と天秤にかけなければならない厳しい状況で、それは日本にとっても厳しい選択を迫られています。EUはせっかくの安定供給源を見直して、脱ロシアに舵を切っています。さて、日本はどうしたものか?