”出光興産などが火力発電の燃料向けにイネ科の植物「ソルガム」の栽培に乗り出している。限られた敷地で大量に収穫できる点が特長だ。バイオマス発電大手のイーレックスは2021年からベトナムで試験的に栽培している。環境負荷が小さく、低コストで安定調達できる燃料の確保がエネルギー企業の競争力を左右する。”

 

”ソルガムはアフリカ原産の植物で「コーリャン」や「モロコシ」とも呼ぶ。家畜のエサに使う品種もある。乾燥に強い一年草で生育が早く、年3~4回収穫できる。温暖で日射量の多い豪州は栽培に向く。バイオマス燃料は木質ペレットが一般的だが、植樹から伐採まで早くとも4~5年程度かかる点が課題だった。”

(2022年5月16日)

 

 廃材から木質ペレットをつくり発電に利用するバイオマス発電は、不要な廃棄物がエネルギー源になる再生可能エネルギーの良いモデルでしたが、廃材の安定調達が課題でした。記事の「ソルガム」であれば、年3~4回収穫できるということで、大量且つ安定的なバイオマス燃料として期待できます。資源に乏しい日本はあらゆる再生可能エネルギーの可能性を探っていかないとならないと思います。