”米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは2021年のESG(環境・社会・企業統治)に関連する債券の発行額が、前年比59%増の8500億ドル(約90兆円)に達し過去最高を更新するとの見通しを発表した。21年1~6月の発行額は4270億ドルと前年同期の2倍に達しており、今後も高水準の発行が続くとみられる。”

(2021年8月3日 日経新聞)

 

 もちろんESG(環境・社会・企業統治)は大事と思いますが、そうした社会的な意義からではなく、お金の集まる分野として注力しなければならないステージになってきています。例えば、EV(電気自動車)は、環境負荷が低減できる乗り物ですが、日本がもし今EVが大きなシェアを占めてしまうと、電力が足りず、足りない電力は化石燃料発電で補うなんて本末転倒なことが起きます。しかし、そのように本当に環境に良いのか、という問いは置き去りとなり、EV=ESG関連として大きなうねりなっている状況。本質を見失わないようにしたいものです。