”パナソニック 課長・部長級ポスト”

 

”パナソニックは社内のデザイナーが管理職にならずに、現場で働き続けられる制度を導入した。ライン管理職とは別の昇進ルートを設け、エース級の人材に適用する。近年、デザイナー業務は製品の意匠だけではなく、ビジネスモデルの構築など多岐に広がっており、人材の獲得も激化している。”

(2020年6月10日 日経産業新聞)

 

「役員待遇の非管理職社員がいてもいい」と口では言うものの、多くの企業では管理職にならないと給料があがらないという仕組みになっています。管理職にならない人の中には、不満がありながらも、やりたい仕事とそれ以上の昇給を望まないことについて自分の中で折り合いをつけて働いているひともいると思います。ひとりでできる仕事はそうはありませんので、多くの人を率いて目的を達成するリーダーや業務管理を行うマネージャーが高給であることは当然と思いますが、それ以外に高給への道がないというのは制度設計として欠陥があると思っています。比較的個人の特性によるところが大きいデザイン業務などは、現行給与制度では対応しきれなくなってきているのでしょう。