ちゃお



どうも僕です。
日本にいるときは綺麗好きですよ
食中毒です。




日本を離れていると、湯船に浸かってのんびり疲れを癒す機会がなかなかないです


いいホテルに泊まれば、バスタブが付いていたりするのでしょうが
安宿の共用シャワーには、そんなものあるはずもなく

立ったままシャワーを浴びて、体の汚れを落とすだけです


海外にも温泉はあるのですが、基本水着着用なので
お風呂というより温水プール的な感覚の施設が多いです


ですが、トルコなどイスラム系の国ではハマムという
日本のサウナような温泉がところどころあり、どうやらモロッコにもあるそうです


見かけたら、すぐにでも入りに行くので
その際はブログでも取り上げたいと思います



のぼせるまで長風呂する割に、サウナはニガテな私、食中毒が送る旅行記モロッコ編
今日もはじまりまーす








今日はワルザザードから30kmほど離れた所にあるアイト ベン ハッドゥという世界遺産に行ってきます

行き方はとっても簡単です

ワルザザードの民営バスターミナルの前にあるタクシー乗り場を歩いていると
タクシーの運ちゃんが話しかけてくるので、アイトベンハッドゥと連呼すれば
そこまで行くタクシーを案内してくれます

お金に余裕がある方はタクシーチャーターで往復250DH前後、片道100DH前後です

シェアタクシーなら20DHなので私は後者を利用しました


帰りのことはなにも考えず、なるようになると信じて、とりあえずアイトベンハッドゥに向かいます



シェアタクシーなので人が集まるまで待ちます




時間帯にもよりますが、だいたい10〜30分くらいで人が集まるので気長に待ちましょう





ぼーっとモロッコ人のタクシーのボロさ加減を見ていたら30分ほどで車が動き出しました





道にはお皿やタジン鍋を売っているお店が何軒もありました




時速90kmで流れていく車窓からはあまり良く見えませんでしたが、たぶんどれも素敵な柄だったと思います




20分ほどでアイトベンハッドゥ村に到着しました





川の向こうにはカスバと呼ばれる要塞都市があります





新しく作られたこちら側の村からカスバへは2010年に作られた橋で行くことができます







ですが下流ではもっと楽しげな橋が架かっていました



二本ありましたが、こちらの橋を渡ります



一本目の橋は土嚢が置いてあるだけですが
京都の出町柳という下鴨神社近くの鴨川を思い出しました



いいとこ京都おいでやす





カスバの正面にある小高い丘に登ると
絶景が広がっていました





人が来ないので貸し切り状態で、のんびり向こう側を眺めると
観光客がぞろぞろと登っているのがなかなか面白いです




30分ほどのんびりしていると、お日様全力で僕に微笑んでくれているので、汗ばんできました


そろそろカスバに登って見ましょうかね





こちらの門が昔は唯一の入り口だったそうな





中に入るとなかなか面白い建物が連なっていて、不思議な光景です







壁にはベルベル族の紋章がありました




どんな意味かわかりませんが、見てるだけでワクワクするサインです






壁は土に藁が混ざっているようですが、なかなかの強度でした





建物内部はこんな感じです







土産物屋さんや、絵を売っている方々が所々にいて登るのも楽しいです





狭い道ですが絨毯を売っていました








10分程の道のりをのんびり歩いて、頂上に到着です





川が流れているので、緑があってとっても綺麗な風景です









この小汚い黒髪が私です



いやー
客観的に見ると不審者感満載ですね








カスバには今も数家族住んでいるようで、所々に生活感を垣間見れました






観光客でガチャガチャしているのですが、下に降りると緑が広がっています










川では女性が洗濯をしていました



そのすぐそばでは子供たちが水浴びをしています




ふらふら歩いているとタジンを作っているおじさん方がいました




写真の許可を得るために話しかけると、一緒にタジン食べないかと誘われました



せっかくの機会なのでお呼ばれします




現在2時過ぎで、3時がランチタイムと言っていました
まあ英語がほとんど通じないのでなんとなくの適当な会話をしながら
のんびりミントティーを飲んでいました



ザゴラという南にある街からみんなで来ているそうで、普段は皆さん教師をされているそうです

身振り手振りと私の擬音でなんとか会話が成り立っていたかと思います






4時半を過ぎた頃に食事始まりました






どうやらフランス語なのではっきりしませんが羊のタジンのようです






ローカルの人が作る、ローカル向けのタジン鍋






20人くらいの大勢で、4つのタジンをつつきます
皆さんフランス語で楽しそうにホショホショ会話しています


身振り手振りでなんとなく会話をしていると、ツーショットの写真をたくさん撮られたので
たぶん歓迎されているのでしょう




見ず知らずの私を、休日の食事に招いてくれて本当に有り難いです

ムスリムの方達の優しさには、常々敬服するばかりです




レストランで1人で寂しく食べる食事とは比べ物にならないくらい、美味しくて楽しい時間でした



食後のフルーツのオレンジとリンゴをご馳走になり、せめてもの御礼を兼ねて
川で一緒に洗い物をします




洗濯も水浴びも洗い物の全て同じ川でやります

垂れ流す洗剤は環境にとって如何なものかわかりませんが
河原の石や草でタジン鍋の底を擦るのは、なかなか気持ちよく、とってもいい経験でした



洗い物をみんなでやっていると、急に雨が降ってきました



モロッコ人の素早い動きで一気に撤収し、車まで荷物を運びました



彼らはここでお別れです




今日のことは忘れないでね
と何度も言われて、泣きそうになりました
雨が降っていたので、頬が濡れていたのはきっと雨のせいだと思います




この後もう一度カスバに登ってサンセットを見るつもりでしたが
この天気では期待できそうにないので、諦めて宿へ戻るとします






メインロードに出ると、簡単にシェアタクシーを20DHで拾うことができました 


人気の観光地なので、けっこうなんとかなるものですね


宿も多くはないですが、何軒かあったので、こちらに泊まってみるのも楽しそうです





ワルザザードのバスターミナルでタクシーを乗り換え、宿に戻る頃には19時を過ぎていました


プールに足を浸しながら、ブログを書いていたら日が暮れてきました




宿の近くをぶらぶら歩きます




なかなかの人の多さです




夜になると路面でお皿や家電を売る人たちが出てくるのは、どこの街でも定番なようです







タジンを食べたのが遅かったので、ジュースだけでも飲んで帰ろうと
ローカルのお店に入りました



左に写っているにいちゃんが、気さくで面白く、とっても愉快なナイスガイでした





ミックスジュース12DH


オレンジ、バナナ、リンゴ、アボカドのミックスジュースです




あんまりアボカド感はなく、バナナの主張が強いですね
オレンジとリンゴの甘さが加わって、バランスがよくとっても美味しいです


常温でなければもっと美味しかったでしょう




ジュースを飲んでると、先ほどのにいちゃんがずっと話しかけてきます


アイトベンハッドゥに行ったと言うと、非常に喜んでました

そんな珍しいか?
ワルザザードに来る外人のほとんどは行くんちゃうの…


なかなかのテンションで話してるだけでこちらも楽しい気分になります


明日の予定が決めかねていたので、おススメのスポットを聞くと
行き方までわざわざ調べて詳しく教えてくれる、とってもいいモロッコ人でした




ずっと喋っているとお腹がすいてきたので、軽食を頼みました


ミンチのケバブプレート25DH




ハンバーグにポテトとサラダまでついて25DH

安いですねー

お肉は香辛料を優しく効かせていて、獣臭はなくとっても美味しいです

サラダはジャガイモ、玉ねぎ、レタス、人参、トマト、パスタ、お米が盛ってあり
ドレッシングで和えて食べます


お米のサラダが個人的に大好きなのでとっても幸せです


日本人はお米の扱いは世界一だと思いますが、ことサラダには使わないのでそこだけが残念です

イタリア料理ではインサラータ リーゾ
お米のサラダは定番料理なので、日本でももっと広まって欲しいところです



お腹も膨れ、にいちゃんとの仲も深まり
今日だけでもたくさんのモロッコ人の愛に触れた
忘れられない一日になりました



アイトベンハッドゥ
とっても素晴らしい場所ですが、それ以上に出会った人たちの記憶が強すぎて
あまり風景が記憶に残ってないのが少し残念です