そうね、私の心は汚れてしまった。
戻りたいと何度願っても
もう戻れることはないと思う。
純粋に、心から一人の人を愛し
この人と永遠に一緒にいたい
この人のために精一杯生きたい
そう思って生きていたあの頃。
会えない夜は
涙をこぼしたこともあった。
教室の階が離れただけで
涙をこぼしたこともあった。
相手が理解できなくて
それでも一緒にいたいと
涙をこぼしたこともあった。
そんな純粋な気持ち
きっと今の私は持ち合わせていない。
好きだと思うことができても
所詮、その程度のもの。
この人のために
そう思っていた時代とは大違い。
この人がいない世界ならば
生きていく意味などない
そう思っていた自分。
そんな世界
今はどこに行ってしまった?
楽しければいい。
笑っていられればいい。
そんな世界なんだ、今の世界は。
誰かを思い、涙を流す。
そんな夜はどこかに消えてしまった。
自分の人生だったものたちは
消えてしまった。
自分から全てを手放した愚か者だ。
心から愛してもらうことができても
心から愛すことができなければ
なんの意味もない。
自分に嘘をつくことはしたくない。
今の私の気持ちは
相手に勝ることはできないし
きっと追いつくことも出来ない。
そんな不安の中で
私は生きていくしかない。
それでもいつか
いつかまた
この人のために生きたい
この人のいない世界など
生きる意味がない
そう思える人と
永遠の愛を誓えたら
そのときにはまた
しあわせになることができる
そんな気がする。
ただ、そんなときが来るのは
いつになるか分からないし
来るかさえも分からない。
今はもうあの頃の自分に
戻れる気はしない。
ほんとうにあのときのわたしは
素直で、純粋だったと思う。
戻りたい戻りたいと
何度も願う。
何度も願った。
ただ、一度手放してしまったものは
簡単に戻ってきてくれるはずなど
なかった。
手に入れたようで
手に入れることなんて出来なかった。
ばかだ。
ただ、少しでも
相手の心の自分が
いい印象でおわってくれれば
それだけでしあわせだと
そう思えるようになった。
今はもう
まっすぐ歩いてゆくことしかできない。
今の自分を精一杯生きるしかない。
それでも、
笑っていられるから
それでいいのかな。
なんて思ったりもするのです。