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冬の朝は毎年唐突にやってくる。


冷え込んだ空気には不純物がないから、先の景色もよく見えるし歩みを遅める障害物もない。

ただ前から歩いてくるスーツの男の鬱々とした表情だけが気になる。

社会の流れに背くことも巻かれることも、結局は苦痛を伴う。

だから、僕はあのスーツの男と同じだった。

そんなことを思いながら僕はカフェで譜面を開く。



社会の流れに背くことも巻かれることも、結局それはそれで自尊心を維持できる部分もあるのだ。