ビッグサイト、makers fairに行く。
去年に引き続き。
何かいきなり規模がでかくなった気がするけど気のせいか。
子供向けのが増えた。
でも、何だろうな...
何か見た目おもしろいもの、きれいなものを作ろう
というものばかりで
「発明心」が足りないような。
発明家魂が。
自由に表現するというのも発明とは違う。

重要なのは、
自分でできる、自分で作れる、
人に頼らずとも自分で問題を解決することができる
ということに気づけるかどうかだけである。
特に女性は、何をやるにしても
自分には何もできないと絶望したり
臆病になるがあまり思考停止してしまう人が多い。
それはそれで、男性に頼るというのも良いことではあるけど。
好奇心と、自分から世界に働きかけられる
と知っているかどうかは
ただそれに気づくかどうかの違いに過ぎない。

既に用意されているものを、言われた通りに
或いはより精密に美しく作り上げるというのではなく
何もないところから、自分で仕組みを考えて作ってみる
それによって自然の仕組みを知ったり役に立つ、
みたいなことが偉大なことなのである。
そういう点でフィギュアを作る人などは
何段も劣るから、あんまり尊敬心が湧いてこない。
でもそういう人ばかり増えている。


技術評論社のパンフのコラム。
高畑勲氏への追悼で、「おもひでぽろぽろ」の
印象に残った部分。原作の引用。
主人公の小学生タエ子が、算数のテストで低い点数を取ってくる。
分数の割り算。お姉さんに教わる。

「タエ子ちゃんの質問は
「分数を分数で割るってどういうこと?」だった。
とたんに難しい顔になる姉のヤエ子さん。
じつは彼女にも分数を分数で割るってどういうことか
分かっていないのだ。癇癪を起し、
「かけ算は分子分母そのまま、
割り算はひっくり返すっておぼえればいいの
ッ」というヤエ子さん。
沈黙するタエ子ちゃん。
その後おやつを食べながら
(2/3個のリンゴを1/4で割るなんて.....
どういうことかぜーんぜんそうぞうできないんだもの。
だってそうでしょ、2/3個のリンゴを.....)
と心の中で呟きながら
おやつのリンゴを細かくするタエ子ちゃん。

この漫画から30年が経った。
日本の小学校ではいまでも大勢のタエ子ちゃんが
想像できない分数の割り算で悩んでいるのだろうか。
そうではないことを信じたい。」

これ。男女脳にも載ってたやつ。
女の子は具体的な現実のものに置きかえて
映像を想像できないことは難しい。
逆に男の子は数字だけ渡された方が
圧倒的に分かりやすいと。
男女で理解の手法が違うのだけど、
今の学校での教え方は男の子に合わせているので
クラスを分けて違うやり方で教えた方が
女子の点数が上がるということだった。
私もまさにこれで算数はわけわかめになった。
むしろこのコラムの人は、どうやって考えれば
タエ子が理解できるのかを書いて欲しかった。
お茶を濁さないで書いてみろよと。


女子校では理系の子も多く、彼女らは数学が得意だった。
女の子の全てが数学が苦手な訳ではなく、
得意な人もいる。
けれど得意な人たちは、
脳内で現実のリンゴに置き換えたりはして
いなかったろうなとは思う。