一足遅れて昨日半沢を見ました。
半沢がヒットした1番の理由、それは半沢が自分の世界観をむき出しにして戦っていたからです。
現実のサラリーマンっていうと上司のいうことは絶対で事なかれ主義なわけですが、
半沢はその真逆でした。
そもそも彼がバンカー(銀行員)になったのには2つ理由があります。
1つ目は、自分の父親を殺した銀行に復讐すること。
波風立てずに給料をもらうという普通のサラリーマンの発想とは真逆なわけです。
最初から津波をぶちまけることを決めていたわけですね。
父親のかたきである大和田を徹底的に仇討ちすることを決めていました。
2つ目が、自分と母親を助けてくれた銀行員への憧れです。
父親を自殺に追い込んだのが銀行だったけど、
そのどん底から救ってくれたのも別の銀行による融資だったわけです。
この2つの理由が彼のもつ世界観であり美学です。
まったく逆の感情ですよね。
1つは銀行への憎悪、
もう1つは銀行への憧れ。
この2つの感情は物語のいたるところで半沢の行動ににじみ出ています。
例えば、
浅野支店長を絶対許さないと決めたのは浅野が銀行の金をだまし取るというバンカーとしてやってはいけないことをやったことが決め手でした。
これは半沢の銀行員への憧れの部分が許さなかったからです。
「浅野はバンカーとしてやってはいけないことをした」
という半沢のセリフにもにじみ出ていますよね、半沢のバンカーへの憧れが。
とにかく僕はこんな風に、半沢がもつ2つの感情が混ざった異常な世界観に引きずり込まれたです。
もしも半沢が普通の銀行員のように上司にゴマすって出世していくという平凡な世界観をもっていたら共感できなかったですね。
ただしこれはドラマなので、半沢がもしも現実の銀行員でも成功するのかどうかは僕にはわかりません。
僕は銀行員じゃないので。
でも、実はもうひとつあるんですよ、会社という組織の他に。
現実の世界で。
自分だけの世界観を持ったほうが成功する場所が。
それが、学校です。
正確にいえば、受験です。
受験勉強は、普通の世界観をもったやつより自分の世界観をつくったやつのほうが強い。
普通の世界観っていうのは学校の授業のこと。
そもそも学校っていうのは、生徒全員のためにあるわけです。
立派な場所なわけです。
なるべく落ちこぼれを出さないようにして、
なるべく全体の平均点をあげようとする場所です。
超優秀な生徒を一人だけ作ろうとか最初から考えてない。
なるべく全体的に、平均的に、成績を上げていく。
これが学校です。
だから、学校の世界観に合わせて満足したら
普通な成績の生徒になっていきます。
でもそれじゃ平均点にしかならない。
そこから抜け出すにはどうしたらいいか。
自分だけの特別な世界観をつくって勉強するしかない。
実力をつけるための勉強法を
自分で勝手に探して、
自分で勝手にやってみて、
自分で勝手に成績を伸ばすしかない。
受験は自分の世界観を信じた奴が強い。
しかも、そこで
美学が必要になってくるわけです。
自分流の勉強のほうが学校の授業よりいいと信じこんで、しかも本当に結果を出す美学が。
例えば、
半沢が魅力的な世界観を持っていたのは銀行への憎悪だけじゃなく憧れも持っていたからですよね。
そこに美学があるわけです。
もしも、半沢が復讐だけを目的にして、自分の部下も道具のように切り捨てる奴だったらどうだったか?
そいつはただのクズです(笑)。
おそらく半沢直樹というドラマもそこまでヒットしなかったでしょう。
受験も同じ。
学校の授業をバカにして独学してるのに成績を上げられないやつはクズにしか見られないわけです(笑)。
独学をして、結果まで出す。
この2つがそろって自分だけの異常でおもしろい世界観が完成するっていうことですね。
