女取立屋

警察に捕まった、アキオの家は、大金持ちと聞き、取立に行く事になった。
Ｈの旦那が玄関のチャイムを鳴らして、ボーっと突っ立ったままだ
見てイラッときた。

私が、拳で戸を叩きながら、○○さん！と大声で叫んだ。

うろたえたように、中から、アキオの母が 出てきた。
「近所に聞こえるから」と言いながら

中に通された

Ｈ夫婦の工面できなかった分を、払ってもらうのだ。

婆が（アキオの母）ウダウダ言ったので、おい、お前のアキオが悪いんだろ？

保証人になったＨも馬鹿だと思うが全部出せとは言わない。

80万は工面したが、後30万は、立て替えてもらえんか？

他に出てきても、一切請求はしないから
って事で了解

奥の戸棚から30万持って来た。

スゲー
ポンと出せるんだ

と思った。

それ（30万）を
Ｈが受け取って
何故か私に渡した。

えっ？とは思ったが

枚数を数え、
「たしかに！」
と、言って、しまった。


後日談だが、
アキオの母が
知り合いに
なんさま（とにかく）恐ろしかった。
小便の出そうになるくらいだった。
あれは、絶対
女 取立屋 ばい

と言ってたらしい。

Ｈが私に金を何故渡したのだろうか？
金を持つのが、怖かったのか？

いまだに、わからない（？。？”）

おかげで 私は 恐い取立屋になった。