寂しい自民党 | 藤原雄一郎の時事通信

寂しい自民党

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寂しい自民党


自民党の総裁選挙が終了しましたが、テレビなどの露出度の何と低いことでしょうか。本来なら総裁選挙が終われば党幹部の人事や閣僚人事で大騒ぎのはずが何と静かなことでしょう。野党の悲哀を噛みしめているのではないでしょうか。


どうも自民党の人たちは自分たちのおかれた立場を理解していないようです。これだけ総裁選挙に注目が集まらなかったのは、第一に役者が悪いのです。候補者に全く魅力がありません。自民党はこんなにも人材不足だったのでしょうか。必ずしもそうではないと思います。谷垣候補がいみじくも言ったように、有力候補者が「捨石」と思って立候補しなかったとしか思えません。


次に総裁選が「ベンチの中の殴り合い」であったことです。目が内向きで、敵は誰かを全く理解していないことが、低調さを加速させました。そして蓋をあけてみれば、旧来派閥の圧勝です。河野候補は国会議員票はわずか35票でした。あまりにも過激な党内批判であったとは言え、地方票では100票をこえています。いかに派閥の親分たちが河野候補を嫌ったかが良くわかります。


総裁選が終了しましたが、自民党の再起へ向けての旗印が全く見えません。一体どのような主張で、政権奪回に向かうのか?国民ために何をしようとしているのかは全く見えず。「みんなでやろうぜ」の掛け声だけです。「みんなで何をやろう」としているのでしょうか。


本来なら自民党が敗北した瞬間から、明確な意思での政権奪回の気迫が感じられたならば、このような無残なことにはなっていないでしょう。この調子では当分「何をして良いのか」自民党自身が全く理解できないでいることでしょう。早く臨時国会を開催して貰って、野党として何をなすべきか習熟して貰いたいものです。


自民党の皆さんに自覚して貰いたいのは「来年の参院選で敗北すれば、自民党も終わり」だということです。もう時間がないのです。新政権は誠に脆弱です。しかし時間と共に、飛躍的に強くなります。脆弱な今こそ新政権を叩く絶好のチャンスなのです。それをもう一ヶ月以上も空費してしまいました。


歯がゆくてなりません。亀井大臣のモラトリアム発言や八ツ場ダムなど新政権の「?」のつく項目には野党として声高な攻撃がなくてはなりません。それが全くの「音無し」状態です。年内に新政権の政策のチグハグさと小沢、鳩山スキャンダルに的を絞って、攻めて攻めて攻めあげて「自民党の恐ろしさを知ったか!」と国民に思わせなければならないのです。


恐らく来年の参院選で惨敗して初めて意識が変わるのでしょうが、その時はもう手遅れです。「目をさませ自民党」と叫びたいです。