民意とバラマキ 高速道路1000円 | 藤原雄一郎の時事通信

民意とバラマキ 高速道路1000円

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民意とバラマキ 高速道路1000円


小泉首相退陣と同時に政治が漂流しだして、もう随分と時間が経過します。そして参院選での野党勝利のねじれ国会で、その混迷は頂点に達したように思います。


小泉首相が国民の政治に対する関心をかき立てる「劇場型政治」を開幕してからというもの、与党も野党も、そしてマスコミも「実態のない民意」を振りかざし、「国の経営」をすっかり忘れてしまい「どのようにすれば票が自分に来るか」が最大の焦点になってしまいました。


その結果が民主党の「高速道路無料」「農家への補償」などのバラマキ、そして与党はご存じ、給付金だとか高速道路1000円と言ったこれまたバラマキ政策です。そして国の一大事である外交とか安全保障、そして安倍総理が言い出した憲法改正を基本とする「我が国のありかた」などはどこかにすっ飛んでゆきました。


今年は政権交代も含め、壮大な実験だと思わなければなりません。与党のバラマキが従来と違うのは「政官業癒着の業界」に公共事業という名目で「バラマク」方針から、国民に直接「バラマク」方針が目立つことです。その分、政治家や官僚への還元がないからいいかも知れませんね。


高速道路も交通量が増えて、経済効果が期待できるかも知れません。ここは社会実験と割り切って、これらのバラマキの効果を確かめるのが「何もしない」よりは一歩前進と自分を納得させるほかありません。「瓢箪からコマ」の結果になれば嬉しいのですが。


でもこの高速道路1000円は、せっかく下がった原油価格の上昇や、地球に優しいエネルギー消費の削減とは全く正反対の施策です。民意とは一体何でしょうか。


国益を第一に考え、国家経営の大きなビジョンを描き、その基本方針の上に「つらいことも積極的に」提案する強いリーダシップで民意を動かすことこそが政治の基本ではないでしょうか。現在のようにマスコミが支離滅裂に創り出す「実態の無い民意」に振り回されることから脱却させるのが私たちの大きな役割だと思います。


そのためには「人物本位」「政策本位」で来たるべき選挙に臨むことでしょうね。