思考停止の政府与党 | 藤原雄一郎の時事通信

思考停止の政府与党

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思考停止の政府与党


麻生総理が記者会見で「地方が自由に使えるお金1兆円」と明確に発言した内容が、「定額給付金」と同じく迷走に迷走をかさねたあげく、道路財源3・3兆円のうち、1兆円を「地域活力基盤創造交付金」として地方に回すということで結論が出そうです。このような記事を見ると一般の国民は何のことやら理解できませんが、「このお金のほとんどを道路建設に使う」ことになると、谷垣禎一元国土交通相は断言しています。


福田首相が明言し、閣議決定までした「道路特定財源の一般財源化」は名前を変えただけで、何も変化しない結果となりました。毎日新聞などは「道路は焼け太り」とまで酷評しています。丁度「特殊法人の廃止」で独立行政法人ができあがり、お役人は役職を増やして焼け太りしたのと全く同じで「名前を変えて焼け太り」の構造がしっかりと根付いています。国民はまた騙されたのです。


それにしても政府与党の感覚の麻痺には恐ろしいものがあります。「選挙のためのバラマキ」であるのに、「定額給付金」は国民の大きな反発を受け、各種世論調査でも圧倒的に不支持が多い状況です。そこへ「選挙の票のためには道路建設」に凝り固まった政治家先生は、ここでまた大きく国民の心を離反させました。道路より先に行うべき問題が山積していることがどうして理解出来ないのでしょうか。


政府与党が「選挙に勝ちたい」と思って行う政策が「選挙に敗北する」方向へ強烈に向かっています。もう政府与党には「正常な判断力」が無くなってしまったのでしょうか。


さらに悪いことには、早くも「麻生総理では選挙を戦うことが出来ない」と引きづりおろし機運が自民党に蔓延しています。一体誰が「ついこの間」麻生総裁を選んだのでしょうか。ここで麻生総理を引きづり下ろしては、だれが総理総裁になっても選挙を戦うことは出来ません。


そこで隙あらばと政界再編をにらんで「新党設立」の噂が乱れ飛んでいます。自民党の大敗を見込んで、勝利するであろう野党連合にうまく乗り込んで、あわよくば大臣の椅子を貰おうとの魂胆です。自民党総裁選で見せた「勝ち馬に乗る」心理の政界再編版ですが、そのような新党が乱立すればするほど、民主党の単独過半数が近づいてきます。


民主党が単独過半数を獲得すると、このような卑劣な野心を持った新党は思うがままには行きません。これほどまでに乱れて腐った自民党には別れを告げて、不満ではありますが民主党に圧勝させなければならないと思うようになりました。小泉さんも「本当に自民党をブチ壊してしまった」と感慨深いものがあります。