おかしな補正予算先送り非難
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おかしな補正予算先送り非難
やっとのことで党首討論が28日に開催されることになりました。小沢代表は「政局より政策」と標榜してきた麻生総理が、第二次補正予算の今国会提出を見送ったことに対し、約束違反と激しく追求することが予想されます。
小沢戦略としてはこれが正しいのですが、マスコミや自民党内若手までがこのような論調の尻馬に乗るのは「麻生引きずりおろし」を考えているとしか思えません。小沢戦略と共闘しているわけです。
第二次補正予算は来年の通常国会冒頭で審議することが正しいのです。なぜ先送りしたかは純粋に日程上の問題できわめて単純です。今国会に補正予算を提出しても、予算は通過しますが、肝心の財源を捻出するための関連法案が成立しないからです。それでは全く意味がないではありませんか。
理由はこうです。通常国会は一月に開催することが義務づけられています。関連法案で民主党が寝っ転がれば、1月29日までに法案が成立しないで廃案になります。小沢代表は、そのようなことがないように「寝っ転がるようなことをすれば代表の座を降りる」と麻生総理を説得しましたが、誰が信用するでしょうか。
皆さんの記憶にまだ残っている、今年の暫定税率失効だって、衆参の議長斡旋でこのような事態を避ける約束だったではありませんか。それを民主党が一方的に破ったのです。また「インド洋給油」も何度となく採決することを約束しながら、未だに約束を守らず審議もせずに寝っ転がっています。
でも民主党にすれば「解散・総選挙」の国民不在の政局しか眼中にありませんから、それで当然なのです。補正予算を提出させ廃案に持ち込むしか打開の策はありません。だからこそ小沢代表が張り切って、今国会に補正予算を提出せよと迫っているのです。約束を守って補正予算を成立させたら、まさに「敵に塩を送る」行為で民主党には何の得にもならないではありませんか。
民主党にとって解散・総選挙を先延ばしする自民党に対して有効な打ち手が無く、困っています。補正予算を今国会に出させ、得意の国民不在の寝っ転がりで政府与党を追い込み、廃案に持ち込むことしか打ち手は無いのです。
ですから真に補正予算を実行しようと思えば来年の通常国会冒頭での提案しか政府与党には選択肢がありません。まさに与野党ともに国民不在の政局で政治に空白を作っているのです。
もしマスコミが「政府与党が真面目に補正予算を立案し、給付金のような迷走をしなければ、もっと早く補正予算が国会に提案出来たはず」との観点で非難の大合唱をするのなら、まともな報道姿勢だと言えましょう。でも現時点で補正予算を提出しないのを責めるなら民主党に対して責めるべきです。
何か狂っている昨今です。