首相会見 何と言う記者のだらしなさ | 藤原雄一郎の時事通信

首相会見 何と言う記者のだらしなさ

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首相会見 何と言う記者のだらしなさ


麻生総理が緊急経済対策について記者会見を行いました。私はその一部始終を見ました。そして「記者の質問の内容のなさ」に今更ながらにあきれ返りました。核心をつく質問は皆無であり、これなら私が総理でも実に簡単にあしらえると思いました。総理と記者の間に取り決めがあるのか、あるいは記者が不勉強なだけかはわかりませんが絶望を感じました。


さて麻生総理の説明の内容ですが、対策自体はすでに新聞紙上で伝えられていたことでもあり、新味はありませんでしたが、大切なのは選挙を控えて「三年後の消費税増税」を明言したことです。


それから「アレッ」と思ったのは国際的金融危機の問題に対して「証券化商品のうさんくささ」「それに対する監督の甘さ」に加えて今回の世界的詐欺の一翼を担った「各付会社」にまで言及したことです。そして「時価会計」についてまで言及しました。これに対しては全く質問もなければ、その後のニュースも全く触れていません。


何だかおかしいのです。選挙を控えた大切な時期にわざわざ消費税増税を明言する。そして国際的金融危機について言及し、来るべき会議でしっかりと「物申す」との宣言です。


これは昨日私が藤原通信で申し上げたように、「アメリカの不始末の尻拭いを日本が消費税の増税を覚悟してまで行ってやるから、表向き日本がリーダシップを取ったことにするのだよ」との世界の詐欺集団(米英)に対するはっきりとした宣言ではないでしょうか。そうでないとあまりにも不自然すぎます。


国際会議で手柄を立てて「外交の麻生」で選挙戦に勝とうとの魂胆なら許すことは出来ません。でもアメリカ従属の日本ですから「いくら抵抗しても」結局はアメリカの言うなりに、出費させられるなら、言われる前に前向き発言をして、人気浮揚と自民党の延命に使おうと考えたのなら、なかなかの知恵者です。


さて肝心の総理の説明ですが、実にわかりやすい内容でした。「景気対策といえば公共事業」が対策から消えていたのは、時代の流れを感じました。そして目玉の定額減税も高速道路の値下げも、直接国民の手に、「中間搾取無し」で到達するので、それはそれで良しと思います。


また国際的金融危機に対する説明も良かったと思います。でも米英の尻拭いに日本が消費税まで引き上げて関与するのには絶対的に反対です。どうして記者団は「将来の消費税増税は年金・福祉などの目的税にする」との総理の確約を取り付けてくれなかったのか、実に腹立たしい思いと怒りを感じます。多分記者団は「今回のバラマキの財源にきまっている」とか「総理は将来の安心・安全のためにと言っている。何を血迷っているのか」と反論すると思います。でも総理は決して消費税の用途を示さず「中期的に財政のバランスをとる」と強調しています。


あの席上で総理に「消費税増税は皆さんの年金・医療・介護にあてて、皆さんの安心・安全のために使う」と言明させればよもや国際的詐欺集団の後始末に消費税を使えなかったのにと残念で残念でなりません。この上は国会審議ではっきりと総理から約束を取り付けてもらいたいと思います。でも「記者団も少しは勉強したら」と強く思いました。