円高・株安 どうなったの! | 藤原雄一郎の時事通信

円高・株安 どうなったの!

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円高・株安 どうなったの!


猛烈な円高と株安の到来で、茫然自失の様相を呈している日本市場です。現在の日本経済の実態を考えるとき、これほどの株安はまさに常軌を逸しています。また対ドルはともかく、対ユーロの急激な円高は想像を超えるものがあります。


思うに「壮大なバクチのマネーゲームの世界」が今、音を立てて崩壊しているのでしょう。バクチマネーを思うように動かしてきた「一大ペテン師」集団から一斉に資金引き上げが始まり、その最終段階を迎えたのではないかと思います。まさに断末魔です。


とにかくあらゆるところから資金を引き揚げています。一番信用の希薄な新興国は一斉に株価が暴落しています。日本の株式投資は外資が6割ですから、日本の株価も大暴落です。実体経済も何もあったものではありません。


そして世界的なバクチであるマネーゲームの資金源は金利の安い円でした(円キャリー取引)。金利の安い日本で円を到達して、すぐにドルやユーロに変換するものですから、円安が続きました。ところがここに来て、このバクチも手じまいですから、借りていた円を返却しなければなりません。


「一大ペテン師」集団は「激しい資金返却要求」を受けて、なりふりかまわず円を購入して返済するものですから「円の相場が暴騰」したと私は考えています。これほどまでに膨大な円が世界的バクチに使用されていたのです。


理由はどうであれ、「一大ペテン師」集団は全てが失われて後、さらに新進気鋭の強者が焼け跡から、今度は以前の数倍も武装をかため強力になって登場してくることは間違いありません。いや現時点でひそかに立ち上がりつつあるかもわかりません。


ここで打つべきは国際的協調で、このようなことを二度と起こさないように強力な規制をかけることです。まずバクチの掛け率に制限をかけなければなりません。100倍もの掛け率を可能にしたレバレージの比率に歯止めをかけることです。


また空売りにも規制をかけなければなりません。同時に会計制度も時価会計の見直しが必要です。長期持ち合い株で売る気のない株は取得時の簿価で計算すべきです。そのほかにも色々となすべきことはあるでしょう。


マネーゲームの世界は無法世界で、法規制が行われるより早く詐欺技術である金融工学が先行しています。今こそがっちりと暴走に歯止めをかける仕組みが必要です。今までは欧米の国家が詐欺集団と一体になってバクチを煽り、それを無知な日本のマスコミが「グローバルスタンダード」ともてはやして来ました。


でもこれだけの被害を被ればさしもの米英も少しは考え直すことでしょう。今こそ日本がリーダシップを取って規制強化の先頭を切ることです。