安全保障 逃げる民主党 | 藤原雄一郎の時事通信

安全保障 逃げる民主党

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安全保障 逃げる民主党


もうとっくに解散されているはずが、未だに解散時期が決まりません。国会論戦がその分充実して、国民は政府与党と民主党の政策の違いをじっくり見極めることができるはずなのですが、論戦は一向に深まる気配もありません。


国会冒頭麻生総理が「恥も外聞も捨てて」小沢党首に論戦を挑みましたが、小沢党首は逃げるばかりです。そして待望のインド洋給油問題が審議に入りました。ここで民主党が本気で政権を取るつもりなら「インド洋給油にかわる国際貢献」そして「日本の安全保障」について国民の納得する論議が展開されなければなりません。


でも出てきた代案は「アフガニスタンの安全なところに自衛隊派遣」程度です。そして審議を短くして「参院での否決」「衆院での再議決」に持ち込む方針です。名目上は「懸案問題を早く片付けて解散・総選挙に追い込む」ことになっています。


でも本心は「早くやっかいな問題を話題になることなくすり抜けよう」との意図が明確です。前回のように寝ころんで、再び期限切れに追い込めば、民主党政権になった時に徹底的にアメリカににらまれます。また寝ころぶばかりで有効な代案を出さなければ、今度は国民に愛想をつかされます。ですからここはひたすら逃げの一手です。


民主党にとっては安全保障問題は「アキレス腱」です。この論議を深めれば党内は割れてしまいます。でも政権を奪取した暁にはかならず避けて通れない問題です。まして民主党が過半数獲得できず、民社党や共産党との連立政権となれば、政権与党として大切な安全保障にどのように向き合うのでしょうか。


内政問題はどちらが政権を取っても「バラマキ・財政破綻路線」にすでに決定していますから大差はありません。唯一の違いは日本の安全保障への対応です。「逃げないで真っ向勝負をする」ことが出来ない政党に政権を託して良いものでしょうか。