金融大混乱
メルマガ申し込み
http://www.melma.com/backnumber_101064/
金融大混乱
アメリカ議会が「今まで散々暴利を貪ったウオール街をどうして私たちの税金で救済しなければいかないのか」との理由で救済案を否決しました。この決定で世界中が大騒ぎです。今更ながらに「金融工学を駆使した」と称する大規模な詐欺行為の恐ろしさをみせつけられた気がします。
世の中「着実に仕事をする」ことが失われ、安易に一攫千金を狙う風潮がこのような悲惨な事態を引き起こしました。日本でも「銀行が地道にお金を集めて運用するビジネスモデル」は古いとして投資銀行への脱皮が急務とされてきました。この「投資銀行というビジネスモデル」こそが現在悲惨な目にあっている「壮大なバクチ」そのものズバリです。
本来証券会社は証券の売買を本業にしていたならば、これほどのことにはなりませんでした。でもアメリカの証券会社の実態は投資銀行だったのです。しかも証券会社は直接お金を集める機能がありませんから、「お金を借りてバクチに注ぎ込む」ことを本業にしたのです。
借りたお金は利子をつけて返さねばなりません。そこでバクチでの大儲けが必要となります。ですからノーベル賞クラスの学者に「小さなお金で確実に大きく稼ぐ」詐欺モデルを作らせてバクチの大勝負に出て、大きく儲けたのです。さらに「格つけ会社」が「危険なお金に対して極めて安全だというお墨付き」を与えて、煽ったのです。そしてそのビジネスモデルは瓦解しました。
メリルリンチなどの証券会社は銀行に吸収されました。今後欧米では証券会社が単独で生き残ることが難しく、銀行と一緒になることでしょう。これは恐ろしいことです。日本の銀行もこぞってお金を出して投資銀行のビジネスモデルを獲得しようとしています。三菱UFJなどは1兆円近いお金を出そうとまでしています。
これは取りも直さす、「銀行が直接集めたお金でバクチをすることが出来る仕組み」を手に入れようとしていることになります。とても恐ろしいことだと思いませんか。金融大混乱で世界的に金融業界の再編成が行われることでしょうが、そのドサクサにまぎれて、また次なる新しいバクチに挑むビジネスモデルを必死になって構築しようとしていると考えるとそら恐ろしくなります。
アメリカ政府が救済をしないことで大混乱が起こり、その間隙をぬって、金融界の再編・寡占化が進み「とんでもない化け物」が誕生するかも知れません。額に汗して地道に働き、生計を立てる世の中は一体いつになったら戻ってくるのでしょう。銀行の放漫経営を私たちの税金で救済した日本の銀行が、そのような世界に乗り出すのはやめて欲しいと思います。百戦錬磨の欧米資本に食い物にされるだけで、またその後始末を私たちの税金でしなくてはならなくなることでしょう。それほど国と密接につながった欧米資本は恐ろしいのです。