麻生総理の所信表明演説 | 藤原雄一郎の時事通信

麻生総理の所信表明演説

藤原雄一郎 政治と経済を語る  メルマガ申し込み
http://www.melma.com/backnumber_101064/


麻生総理の所信表明演説


「横綱の品位も風格も格式も一切捨てて、捨身の勝負に出た」と麻生総理の所信表明演説での「民主党連呼」を聞いてそう思いました。それはそれで良いと思います。「危急存亡の時に、格式や伝統にこだわっていてはいられない」という必死の気持ちが伝わってきたからです。でもこれは完全に野党の代表質問ですね。


麻生総理はここで一気に「党首力の勝負」に出たのだと思います。それだけ民主党の力が無視できない大きな壁として立ちはだかったのです。民主党には心から「おめでとう」と祝福の言葉を贈りたいと思います。多くの国民はこの日の来るのを待っていたと思います。


今度は民主党が見事に国民の期待に応える番です。小沢党首の演説に期待が高まります。麻生総理は恥も外聞もかなぐり捨てて、問題点に対する小沢代表の回答を求めました。いずれも単純明快でわかりやすい内容の質問です。ここで小沢代表が麻生総理に負けないくらいに「単純明快に具体的な回答」を示すことができたなら、その時点で麻生総理は完全にノックアウトです。私を含め多くの国民はそれを求めているのです。


でもいつもの小沢代表のようにノラリクラリ、反対論だけ述べて「私はこうする」という「具体的な」決意を語ることが出来なければ勝負の行方は混沌としてきます。特に安全保障の「日米同盟」か「国連主導」かの二社択一については明確に答えなければなりません。給油をしない代わりに、期限切れの来年一月に「小沢代表はこのような対応で国際貢献とテロとの戦いに参加している」という姿が理解できる内容でなければなりません。それがアフガンへの陸上自衛隊の派遣ならそうと明確に述べる必要があります。選挙に勝てば11月初旬には政権与党として対応しなければならないのですから、今の時点で明確にしておかなければ間に合いません。


財源についてもそうです。今のような「特別会計から不要なものを捻出する」という曖昧な財源では全く説得性がありません。具体的に「どこからどれだけ」の数字がなければなりません。予算編成はもうすぐそこまで迫っています。ガソリンの暫定税率の廃止や高速道路の無料化は初年度からやると明言しているではありませんか。予算編成はどうするのですか。12月には予算案として審議しなければならないのです。もし国民が納得する明快な回答が示されれば、その時点で小沢代表の言葉には信憑性がないと国民に烙印を押されます。


民主党は代表選挙をしなかったのですから、今こそ党をあげて、安全保障をはじめ、党内議論を避けて曖昧にしてきた問題に、真正面から取り組んだ結果を国民に示さねばいけないと思います。ワクワクしながら小沢代表の演説を待ちたいと思います。