解散・総選挙は? | 藤原雄一郎の時事通信

解散・総選挙は?

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解散・総選挙は?


今週は解散・総選挙について、その方向が定まるのではと思っています。予想どおりというか、メディアの作戦が成功したと言うか、麻生内閣の支持率は昨年の福田内閣発足時を下回りました。メディアはホッとしていると思います。


ただ麻生・小沢の党首対決となりますと、その人気は圧倒的に麻生総理にあり、小沢代表の不人気ぶりが際立っています。でも小沢代表は黙々と「刺客作戦」で自民党を追い込むべく布石を打っています。小沢代表が自ら刺客として先頭に立てば、さらに盛り上がりを見せることでしょう。浅薄なメディアが飛びつくことが目に見えていますから。


思えば今回の総裁選中におかしなことが多発しました。解散権は総理にあるにもかかわらず、総裁選のさなかに「10月26日総選挙」の確定(予想ではありません。ここが大切です)を朝日新聞が報道しました。総裁がきまっても人事が事前にドンドン漏れてきます。規律が緩んでいると言うか、まるで無政府状態です。さすがに朝日新聞の報道は誤報であることが、今週中にも明確になると思いますが、その場合「大新聞が勝手に誤報を流して、それで平気」という今の日本は一体どうなっているのでしょうか。とにかく「誤報であろうがなかろうが流したモノが勝ち」「あわよくば誤報を流して、真実にしてしまおう」という報道の姿勢に皆さんはどう思いますか。


さて解散・総選挙の時期について難しい判断を迫られている時に「小泉引退」「中山大臣の失言・辞任」とさらに支持率を下げる事態が勃発しています。中山大臣にいたっては「発言するならもう少し時(トキ)をわきまえよな」と言いたいくらいのタイムリーなドジです。しかも「どうせ辞任をするのだから」と騒ぎをますます大きくしています。民主党は大喜びでしょう。


私は本日(29日)が山場だと思っています。自民党が独自に進めている選挙区ごとの調査結果が出るのです。もしここで「自民党の惨敗」の結果が出ていたとしたら、「任期満了まで自民の居座り」の可能性もゼロとはいえません。完全に敗北することが確実な戦いに挑む無謀さは戦前の日本軍にはありましたが、今の自民党にはその無謀さがあるとは思えません。もし勝つことが予想される結果なら、早期に解散に打ってでるでしょう。この自民独自の調査にすべてはかかっていると思います。


早くも麻生総理への求心力の低下が囁かれています。世間一般では、危機が高まると求心力が増すのが普通です。どんなに心の中で憎み蔑んでいる経営陣でも会社が倒産しそうだとなると、従業員は燃え立つものです。まして自分たちが選んだ総理・総裁ではありませんか。恐らく議員の全てが、まもなく来るであろう政界再編にそなえ「関が原の合戦の小早川」のような日和見をきめこんでいるのでしょう。だからこそ「ひとごと」のように自分たちが選んだ総裁をひややかに見つめているのだと思います。そして中山大臣のような身勝手な行動が出るのだと思います。


一向に戦う姿勢の見えない自民党には政権を担当する意欲も・能力も消えてしまったのでしょうか。これでは戦う前に勝負は決していると言わざるをえません。