小泉元首相 突然の引退
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小泉元首相 突然の引退
小泉元首相の突然の引退表明に驚いたのは私だけではないと思います。小泉路線には今や非難ゴウゴウですが、私は今でも強い小泉支持です。小沢民主を筆頭に、自民党も麻生政権の誕生で「バラマキ」に転換し、今や与野党どちらが天下を取ろうとも「小泉構造改革」路線は終わりを迎えました。これから日本は破滅に向かってばく進します。
「大衆迎合」「国民の耳に優しい政策で国を滅ぼす」昨今の政治的風潮の中で、大阪府の橋下知事と、小泉元首相のみが「国民に痛みを強いる改革」を打ち出した希な政治家です。自民党が「小泉政権の5年間」に従来通りの既得権益に守られた政策を続けていたならば、日本経済の失われた十年からの回復はなく、さらにさらに借金を積み重ねていたことでしょう。
「小泉構造改革が格差を生みだした」というのが一般的な常識になっていますが、それは大きな間違いです。中国をはじめとする新興国の台頭と経済がグローバル化したことにより、国際的な競争の時代に入ったことが、格差を生んだ真の原因なのです。
日本の農業政策と同じで、従来の自民党政治ならば、保護に保護を重ねて、借金を積み上げた挙げ句に、日本の国際競争力を大きく損なう結果になっていたと思います。その上に少子高齢化で年金・介護・医療の負担が「これでもか」と積み上がっていたことでしょう。
道路公団民営化にしろ、郵政民営化にせよ、小さな政府への第一歩であったのです。昨今の官僚の腐敗・堕落を見れば、これらの改革がなされていなければ、さらに税金のムダ使いが進行していたことは明白です。とにかく小泉構造改革は日本が滅亡へと突進するのを、少しの間ではありますが、ブレーキをかけた功績があります。
歴代の名総理でもその最後は「のたれ死に」が多かったのですが、小泉さんは引け際が見事でした。今回も人生の最後を楽しむ余裕を残しての引退に拍手喝采を送りたいと思います。
宮沢・中曽根元首相に引導を渡した小泉さんらしい引退劇だと思います。小泉さんには心から「ご苦労様でした」との言葉を贈りたいと思います。