政権奪取の意欲が伝わらぬ民主党代表選 | 藤原雄一郎の時事通信

政権奪取の意欲が伝わらぬ民主党代表選

藤原雄一郎 政治と経済を語る  メルマガ申し込み
http://www.melma.com/backnumber_101064/


政権奪取の意欲が伝わらぬ民主党代表選


あれだけ華々しく自民党が総裁選の前景気を煽っているなか、静かにそして淡々と民主党代表選が始まりました。規定方針通り小沢代表の無投票再選となります。民主党内も静かです。これで政権奪取の意欲があるのでしょうか。


小沢代表の言葉は抽象的な事柄ばかりで、具体的に民主党に政権が移行すればどのように変わるかはさっぱり伝わって来ませんでした。質疑応答でも「官僚機構を根本的に変える」と主張しましたが、この精神には誰もが賛成で、今、一番重要なことがらです。政策の目玉になり国民の支持を得るには絶好の課題です。


でも「どこをどのように変える」のかはさっぱりわかりません。たとえば「国と地方にまたがる国の出先機関の21万人は今後三年間で十分の一にする」とか「政権樹立後政治家を100名投入して(これは表明しています)官僚統治機構を具体的にこう変える」とか、わかりやすい具体例を一つでも示せば、民主党の本気度が伝わってきます。しかし「詳細は政権を獲得してから考える」では中味のわからない「福袋」で、実は中は空っぽの詐欺商品なのではと疑ってしまいます。


また一番の弱点である「バラマキの財源」についても「官僚のムダの削減」で十分に充当出来ると力説していました。これこそ国民の望むところですが一向に具体案が浮かんで来ません。


「具体的数値は政権を奪取しなければ、情報が開示されない」ことは良く理解出来ます。でも政治の全くの素人の橋下知事ですら、予算の削減額を明確にして、就任直後は間に合わないからと暫定予算を組み、見事に公約を実行したではありませんか。


小沢代表が「衆院選で勝利すれば、当面は暫定予算で時間をかせぎ、三ヶ月遅れで官僚のムダを徹底的に排除した予算を必ず成立させる」とでも言えば、国民は橋下知事の実例を良く知っていますから、大きな支持を得ることが出来て、来るべき衆院選に圧勝できることでしょう。


要するに国民は民主党の「本気度」あるいは「覚悟の強さ」を知りたいのです。自民・公明政権がどうにもならないことに絶望している国民に民主党の「気迫とやる気」を示して欲しいのです。今からでも遅くありません。民主党に奮起を促します。