内閣改造 | 藤原雄一郎の時事通信

内閣改造

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メールマガジン662号   2008/8/3日発行(月・水・金発行)

□□ 内閣改造 □□


今回の改造人事で明確なのは「ライバル全て取り込み」「小泉政権との決別」
の二つだと思います。


今回の人事のサプライズは「麻生幹事長」就任でした。そして派閥の領袖クラ
スをほとんど取り込んでいます。「福田おろし」を封じる狙いがありありです。
福田さんは本当に自分の手で総選挙を行うつもりであるらしいことがこれでは
っきりしたような気がします。


でも残念ながら、福田内閣の支持率は今回の改造をもってしても「微増か横ば
い」であったところが多かったようです。改造効果が顕著に見られませんでし
た。臨時国会がはじまれば、また下降することは間違いありません。そして「
次の政権は民主党中心に」という意見が、改造を見た結果増えてきました。い
よいよ国民もこれではっきりと自民党に愛想をつかしたようです。


それでも福田総理の陣頭指揮のもと総選挙をやるつもりでしょうか。自民党の
惨敗が目に浮かびます。


今回の人事に対して小泉内閣をささえてきた竹中平蔵氏は「改革大嫌い内閣」
「官僚大好き内閣」とこき下ろしていました。郵政造反組を内閣と党三役に取
り込むなど、露骨な「小泉政権との決別」です。また閣内に「増税派」を勢揃
いさせました。「道路特定財源の一般財源化」など忘れ去ったかのようです。


同時に税金のムダ使いの元凶である官僚制度の改革はこれで大きく後退しまし
た。税金のムダ使いや天下りは温存されたまま、消費税の増税を「隙あらば狙
う」ことになりそうです。支持率が思ったより上がらなかったのも「改革後戻
り」を国民が感じたからではないでしょうか。


地方に「バラマキ」の姿勢は見せながらも、「税金のムダ使いの元凶である官
僚とは徹底的に戦うぞ」と訴えるしたたかさが必要なのにその旗印を下ろすな
んて、本当に危機感のない福田政権です。


自民党が選挙で勝つことが出来る唯一の可能性は、民主党の代表選にあわせて、
福田退陣、総裁選挙で「麻生・小池」の熾烈な戦いを展開し、勝利した麻生総
理のもとですかさず「解散・総選挙」へ打って出ることでした。でもその可能
性は消えてしまいました。


これだけ変わることの出来ない自民党ですから、そろそろ政権交代ですかね。
先日読者から、政権交代による大混乱に対して「いわばここから先1年ぐらい
は、日本国民にとって政治に対する先行投資期間のようなものと考えてもいい
と思います。」とありました。


全く同感です。