洞爺湖サミット終わる 世界は変わった | 藤原雄一郎の時事通信

洞爺湖サミット終わる 世界は変わった

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メールマガジン652号   2008/7/11日発行(月・水・金発行)


□□ 洞爺湖サミット終わる 世界は変わった □□


洞爺湖サミットが閉幕しました。サミットの評価についてはいろいろですが、
私自身は「世界が確実に変化しつつある」との思いを強くしました。


今回のサミットはサミットを中に挟んで、前日にはアフリカ諸国を招いた会議、
最終日にはインドや中国など新興国を招いた会議も開催され、今までで一番参
加国が多いサミットとなりました。しかもこれだけ多くの国を招いても「ムダ
だ」と思わず、時宜を得たものだとの印象すら感じたのはなぜでしょうか?そ
れは「地球規模の問題は地球規模で解決しなければならない」という事態に直
面しているからです。


今まさしく地球規模での「地球温暖化」「食料高騰による飢饉の恐れ」「原油
高騰によるエネルギーや資源の枯渇」という三つの大きな問題が同時発生して
います。しかも単なる「行過ぎた投機マネー」の範囲を超えて大きな広がりを
見せようとしています。


これはとりもなおさず「中国やインドのような人口の多い国の国民が、貧困か
ら脱し、やっと普通の生活が出来るようになってきた」ことにほかなりません。
少し前の日本の高度成長期の入り口に、これら人口の極めて多い国がさしかか
ってきたのです。当然生活水準が上がりますので、エネルギー消費を初めとす
る、資源や食料の消費が爆発的に増加します。これに近い将来アフリカが加わ
るとさらに恐ろしい勢いで「爆食」が始まるのです。


このような素地があるからこそ「バクチマネー」も原油や食料に殺到している
のです。ですからこれらの問題解決にはより多くの国が関与しなければ一部の
先進諸国の力だけではどうにもならない状況に来ていると言えるでしょう。逆
の言い方をすれば、今まで人口比率で15%程度の先進諸国が世界の富や資源
を独占していたとも考えられます。これからはそうも行きません。世界は大き
く変わってきました。このような変化の激流の中で私たちはどのように立ち向
かって行くべきなのか真剣に考えなくてはならないと思います。


まさにダーウインの法則で「変化に対応できるもののみが生き残ることが出来
る」時代へと突入してきました。でも面白い時代でもあります。うんと頭を使
って生き延びようではありませんか。


追伸:サミットに関する報道で、テレビ朝日古館キャスターの実に底の浅い視
聴率狙いのコメントにはウンザリを通り越して強い嫌悪感を感じました。報道
番組と標榜するならもっと真面目にやって欲しいです。