虚業と実業を分けよう
藤原雄一郎 政治と経済を語る ↓ メルマガ申し込み
http://www.melma.com/backnumber_101064/
---------------------------------------------------------------------
メールマガジン648号 2008/7/2日発行(月・水・金発行)
□□ 虚業と実業を分けよう □□
相変わらず原油の高騰がとまりません。食料の価格高騰とあいまって、虚業が
おりなすバクチ場に翻弄されています。本来「物の値段は需要と供給によって
決まる」ことは誰でも知っています。でもそれは実業の世界での話しです。
紙幣はただの紙切れに過ぎません。各国の中央銀行が「ただの紙切れに信用を
与え、本来必要とする金額の何倍」もの紙幣を供給するものですから、莫大な
余剰資金は地球を暴れ回り、壮大なバクチ場を形成しています。
しかもバクチマネーは極めて不透明で「どこをどのように回っているか」良く
わかりません。今こそ世界中が知恵を絞って「バクチマネーの流れ」を解明し、
誰の目にもわかるようにすべきではないのでしょうか。株価指標や為替レート
のようにバクチマネー指数などで明確に出来ないものでしょうか。
自由競争とは公正なルールに従って、正々堂々と勝負すべきものです。それが
さっぱりわからない闇の中でうごめいて良いものだとは思いません。その上に
このような暗闘が私たちの生活に影響を及ぼされてはたまったものではありま
せん。まずヘッジファンドに対して銀行や証券会社のように「情報の開示」を
義務つけることです。そして銀行や証券会社のように「守るべき基本ルール」
を定め、規制を加えることだと思います。
もう一つの考え方は「バクチはバクチ場でしか出来ない」ようにすることだと
思います。現実にカジノは世界各国で厳しく規制されています。マネーゲーム
は虚業の世界でのみ活動を許可し、実業の世界とは隔離するのです。例えば原
油取引などは「必ず現物を購入し、タンクに購入した原油を引き取る」すなわ
ち現物取引に限定するのです。食料などの商品取引も同じです。そして実業の
世界への投機マネーの流入を厳しく規制するのです。
それが無理ならヘッジファンドなどのファンドは情報を逐一公開し、「小さな
マネで大きなマネーを動かす」いわゆる「レバレッジ(梃子の原理)」の倍率
に規制をかけて天井を決めることです。「バクチのカケ率に上限を定める」の
です。このほかにも色々なアイデアがあるでしょう。ここに述べたのは素人の
荒唐無稽な案です。
でも世界中の英知を集めて、「虚業が実業に影響を与える」ことを断固規制す
べき時がきているのではないでしょうか。色々言っても始まりませんから、ま
ずヘッジファンドに情報を開示させることからでも早急に始めて欲しいと思い
ます。