原油高騰「我慢で克服」 | 藤原雄一郎の時事通信

原油高騰「我慢で克服」

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メールマガジン646号   2008/6/27日発行(月・水・金発行)


□□ 原油高騰「我慢で克服」 □□


原油や食料の高騰は実際の需給関係よりはサブプライム問題で行き場を失った
投機マネーの流入によるものであることが定説となっています。


先日サブプライム問題に関するNHKの番組が実に分かりやすく事態を解説してい
ました。サブプライム・ローンは本来、家を持つことが出来ない低所得者層に
家を持たせたことが直接の原因です。どうしてそのようなことが出来るかとい
うと、そこに魔法がありました。


「最初の数年は極低金利でその後金利が段階的に上昇する住宅ローン」がその
秘密です。これだけなら日本の住宅金融公庫も一時採用していた方法です。と
ころがアメリカの場合、最初の数年間が過ぎ、金利が上昇して支払いが困難な
時期に到達すると、新たなローンに組み替えるのです。


なぜそのようなことが出来るかというと、住宅の担保価値が年々高まって、よ
り多くの額のローンが組めるのです。そして金利が上がる時期が来るたびに借
り換えを続けていれば永遠に極低金利でローンが組めるという魔法の仕組みだ
ったのです。このようなリスクの高い債権はだれも相手にしませんが、優良債
権と組み合わせ証券化する手法(毒を薄める)で信用度を高め世の中に流通さ
せました。


そして銀行は支払い能力など全く審査せず、低所得者層へどんどんお金を貸し
付けたのです。でも住宅価格が永遠に上昇することはありません。住宅価格が
下がり始めたとたんに当然破綻しました。マネーゲームとはこのような詐欺ま
がいのものです。


ですから原油の高騰に対しても「限りある資源を守る」との立場から私たちが
不退転の決意を示せば原油の需給が緩和し、投機マネーは逃げ出してゆきます。
ガソリン価格が上昇すれば、私たちは不要不急の車利用を控えガソリンの購入
を控えるのです。多少の利便性は犠牲にしてもガソリンや軽油の使用を減らせ
ば良いと思います。


今こそ陸上輸送を極限まで減少させ、船による輸送に切り替えます。宅急便が
翌日配達されるというような贅沢を排除するのです。コンビニやスーパへの商
品輸送回数も減らし「欠品があるのが当たり前」に慣れることです。燃料高に
音を上げて漁船が一斉休業するのも良いではありませんか。


さらに原油の高騰で、日本が世界に誇る「省エネルギ技術」もさらに前進しま
す。今までの贅沢なエネルギ消費をやめ、不便な生活にもどる!スローライフ
のすすめが今こそ要求されるのではないでしょうか?