食料の値上げは「しかたがない」ではすまされない | 藤原雄一郎の時事通信

食料の値上げは「しかたがない」ではすまされない

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メールマガジン620号   2008/4/16日発行(月・水・金発行)

□□ 食料の値上げは「しかたがない」ではすまされない □□

福田総理は相変わらずの人ごとで「値上がりはしかたがない」とうそぶいてい
ます。困った総理で、支持率低下もそれこそ「しかたがない」と思います。

さて日銀総裁不在ですったもんだしたあげく、やっと就任した白川日銀総裁の
初仕事はG7の国際会議でした。ここではアメリカの金融危機が主な議題であっ
たようですが、金融危機を避けるために、日本が現在もとり続けている「金融
緩和」の方向へと全世界が進みそうです。

これは「バクチマネー」をふんだんに供給することにほかなりません。「バク
チマネー」も「金融いかさま賭博場」で暴れているうちはまだ良いといわざる
を得ませんが、私たちにまでその凶暴な牙を剥くようなことに現在はなってい
ます。それは実態経済に大きな影響を及ぼす原油と穀物市場へとバクチマネー
が向かっていることです。

そのせいでこの春から続々と値上げが続いています。日本はこれでもまだ裕福
な部類ですから餓死者までは出ていませんが、世界では食糧のあまりの高騰に
暴動がおこっています。このような時期に「金融緩和」を実施することは凶暴
なバクチマネーにふんだんに安いお金という強力な武器をバラまくようなもの
です。

このように現実世界に深刻な影響を及ぼすバクチマネーに対する規制を、世界
の英知を集めて実施する時が来ているのではないでしょうか。食料は人間にと
って一番大切で必須のものです。人類の生存権がおかされるようなバクチマネ
ーの存在を許さないように、政界中の英知を結集するべきではないのでしょう
か。

確かに金融の安定は必須かくべからざるものですが、現在危機に陥っている金
融機関が、随分とお行儀の悪いことをしでかして、自ら手ひどい痛手を負って
いる、いわば自業自得です。それを「金融不安」という人質を盾に居直ってい
る現状には我慢がなりません。ここらでバクチマネーに歯止めをかける必要性
を世界中で認識し、一刻も早く適切なる手を打つ国際世論の喚起が必要だと思
います。