天下り規制法案は思ったより効果がある
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メールマガジン524号 2007/07/11日発行(月・水・金発行)
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□□ 天下り規制法案は思ったより効果がある □□
民主党などが声をきわめて「天下り規制法案は天下りを政府が公然と認めたこ
とになる」と騒いでいますが、実は思った以上に効果があるようです。「天下
り規制法案はザル法案で効果なし」というのが事前の大きな声としてメディア
も取り上げて安部総理の拙速を非難しましたが、これは「官僚たちが故意に流
した情報に野党が乗った(官僚による法案を骨抜きにするぞとの固い決意表明
と受け取った)」ということが永田町では常識になっているようです。
また「この法案を成立させないため」と「社会保険庁の解体を遅らす」ために
社会保険庁の不祥事を官僚が故意にリークしたとの噂もしきりです。それほど
までに、官僚の抵抗が強いのです。メディアは官僚の情報操作にうまうまと乗
ってしまいました。そのほうが記事としておもしろいからです。
ここまでこぎ着けるには大きく厚い官僚の壁と与党議員を巻き込んだ官僚の必
死の抵抗がありました。渡辺行革大臣が就任して勢い込んでこの法案の推進に
突っ走った時はまさに孤軍奮闘できわめてひややかな雰囲気につつまれていま
した。閣議決定をするにはその前に各省庁の事務次官が集まり、全会一致でな
いと閣議に取り上げてもらえない慣行が今でも続いています。それほど官僚は
強いのです。
ところが国会答弁で「国民の目から見て押しつけ的な天下りはある」との答弁
を閣議決定しようと渡辺大臣が提案した所、次官会議で反対が出ました。従来
ならばこれで万事休すですが、安部総理は官僚にとって驚天動地の行動に出ま
した。従来の慣行を破って、次官会議の結論を無視し渡辺大臣案を閣議決定し
てしまったのです。この事件を契機に安部総理は不可能と言われた「法案の今
国会での成立」にむけて遮二無二に走り出したのです。
なぜこれほどまでに官僚の抵抗が強いかと言えば、4500もの団体に2万8
千人が天下り、年間12兆円もの巨大な金額が投入されているからです。(デ
ータの出典は東洋経済)大部分は特殊法人や公益法人などですので、これらに
天下り禁止が規定されると、官僚にとっては大パニックです。また天下り規制
法案で就職斡旋が内閣府の新人材バンクに一元化されることにより、人事権が
権力の根元である霞ヶ関の勢力図が一変します。官僚にとっては一大事です。
財務省をはじめとする力のある省から権力が内閣府に移るからです。「省益あ
って国益なし」の縦割り行政に大きな波紋をもたらしました。
あまり目立ちませんが、この法案には官僚のリストラが含まれています。お役
人には首切りができませんが、従来は「勤務実績が良くない場合」の首切りと
して分限免職制度がありましたが、ほとんど発令されていません。ところが今
回の法案では「人事評価または勤務の状況に照らして勤務実績が良くない場合」
と分限免職の範囲を拡大しています。新人材バンクで就職斡旋が実らなかった
人は、そのままかかえておくわけにも行きません。今後は分限免職の適用を積
極的にしなければならない必然性が生じます。同時に随分遅れている人事制度
も今後は能力主義、官民交流の政治任用など官僚の世界に合理化を打ち込む契
機にもなっています。
このように「年功序列、終身雇用確保」の民主党法案に対して「公務員のリス
トラ加速法案」が自民党案であるとの主張もあながち嘘ではない内容が今回の
法案には盛られています。(自治労をかかる民主党にお役人のリストラなどで
きるはずもありません)当然のことながら官僚の捨て身の抵抗で、法案を骨抜
きにしようとすることは間違いありません。
しかし今回の法案成立は聖域であった官僚のリストラに大きく切り込んだとい
う意義があります。いかに優秀な官僚といえども100%の骨抜きは難しいで
しょう。たとえ90%の骨抜きであったとしても何もしないより一歩前進です。
その意味で与党内の反対の大合唱を押し切った安部総理に敬意を表したいと思
います。100%確実でないと評価しない風潮を改め、10%でも前進すれば
その方が良いとの考え方に切り替えようではありませんか。
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【ご意見】 fuji@inox-tabi.com
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民主党などが声をきわめて「天下り規制法案は天下りを政府が公然と認めたこ
とになる」と騒いでいますが、実は思った以上に効果があるようです。「天下
り規制法案はザル法案で効果なし」というのが事前の大きな声としてメディア
も取り上げて安部総理の拙速を非難しましたが、これは「官僚たちが故意に流
した情報に野党が乗った(官僚による法案を骨抜きにするぞとの固い決意表明
と受け取った)」ということが永田町では常識になっているようです。
また「この法案を成立させないため」と「社会保険庁の解体を遅らす」ために
社会保険庁の不祥事を官僚が故意にリークしたとの噂もしきりです。それほど
までに、官僚の抵抗が強いのです。メディアは官僚の情報操作にうまうまと乗
ってしまいました。そのほうが記事としておもしろいからです。
ここまでこぎ着けるには大きく厚い官僚の壁と与党議員を巻き込んだ官僚の必
死の抵抗がありました。渡辺行革大臣が就任して勢い込んでこの法案の推進に
突っ走った時はまさに孤軍奮闘できわめてひややかな雰囲気につつまれていま
した。閣議決定をするにはその前に各省庁の事務次官が集まり、全会一致でな
いと閣議に取り上げてもらえない慣行が今でも続いています。それほど官僚は
強いのです。
ところが国会答弁で「国民の目から見て押しつけ的な天下りはある」との答弁
を閣議決定しようと渡辺大臣が提案した所、次官会議で反対が出ました。従来
ならばこれで万事休すですが、安部総理は官僚にとって驚天動地の行動に出ま
した。従来の慣行を破って、次官会議の結論を無視し渡辺大臣案を閣議決定し
てしまったのです。この事件を契機に安部総理は不可能と言われた「法案の今
国会での成立」にむけて遮二無二に走り出したのです。
なぜこれほどまでに官僚の抵抗が強いかと言えば、4500もの団体に2万8
千人が天下り、年間12兆円もの巨大な金額が投入されているからです。(デ
ータの出典は東洋経済)大部分は特殊法人や公益法人などですので、これらに
天下り禁止が規定されると、官僚にとっては大パニックです。また天下り規制
法案で就職斡旋が内閣府の新人材バンクに一元化されることにより、人事権が
権力の根元である霞ヶ関の勢力図が一変します。官僚にとっては一大事です。
財務省をはじめとする力のある省から権力が内閣府に移るからです。「省益あ
って国益なし」の縦割り行政に大きな波紋をもたらしました。
あまり目立ちませんが、この法案には官僚のリストラが含まれています。お役
人には首切りができませんが、従来は「勤務実績が良くない場合」の首切りと
して分限免職制度がありましたが、ほとんど発令されていません。ところが今
回の法案では「人事評価または勤務の状況に照らして勤務実績が良くない場合」
と分限免職の範囲を拡大しています。新人材バンクで就職斡旋が実らなかった
人は、そのままかかえておくわけにも行きません。今後は分限免職の適用を積
極的にしなければならない必然性が生じます。同時に随分遅れている人事制度
も今後は能力主義、官民交流の政治任用など官僚の世界に合理化を打ち込む契
機にもなっています。
このように「年功序列、終身雇用確保」の民主党法案に対して「公務員のリス
トラ加速法案」が自民党案であるとの主張もあながち嘘ではない内容が今回の
法案には盛られています。(自治労をかかる民主党にお役人のリストラなどで
きるはずもありません)当然のことながら官僚の捨て身の抵抗で、法案を骨抜
きにしようとすることは間違いありません。
しかし今回の法案成立は聖域であった官僚のリストラに大きく切り込んだとい
う意義があります。いかに優秀な官僚といえども100%の骨抜きは難しいで
しょう。たとえ90%の骨抜きであったとしても何もしないより一歩前進です。
その意味で与党内の反対の大合唱を押し切った安部総理に敬意を表したいと思
います。100%確実でないと評価しない風潮を改め、10%でも前進すれば
その方が良いとの考え方に切り替えようではありませんか。
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