柴ワンコ飼うぞ~!(・∀・)ノ -25ページ目

相続泥沼物語 第4話(新事実発覚)

父が亡くなってから1週間後、仕事にも復帰したころに妹から電話がありました。


「お兄ちゃん、お父さん私達以外にも子供がいたみたいよ。」


「あ~例の写真の人の子供かぁ。。。」


「ううん、違うの。お父さんその前にも結婚してて、その時の子供みたい。」


工エエェェ(´д`)ェェエエ工工 聞いてないよ~」



なんと父は3度結婚していました。妹が父の戸籍を取り寄せて調べてみたところ前妻
との間に長男が生まれたものの1週間で死去となっていて、これはまあ予想できる
範囲でした。しかしその前にも離婚歴があることが発覚したのです。女の子なので
僕と妹にとっては腹違いの姉になります。


しかも戸籍を時系列で追ってみると、戦後すぐの9月に姉が誕生して翌年の2月に入籍
となっていたのです。今で言うデキ婚じゃんかよ!前妻との話も直接聞いたことないのに
その前もあったとは。。。


父は高校の事務職で生真面目な公務員でこれといった趣味もなく家では無口。
くそ真面目で堅物といったイメージがぴったりの人でした。わからんもんです。


でも遺言に自分の人生を振り返っての感想が書いてあったんですが、ちょっと気になる
文章があったんです。



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〇〇 〇の遺書

平成19年〇月〇日起筆


私も今年の誕生日で満85歳を迎えた。若い時は想像だにしなかった高齢で
感無量の思いである。しかし人はいつかは必ず死ぬ。100%の確率で死する
ことは白骨の章(浄土真宗の蓮如の文献)で十分理解しているつもりだが、
無の世界があるのか魂の世界があるのか、これは人類永遠の謎と思うこと
にしよう。

私は大東亜戦争で従軍パラオ諸島守備隊の隊員として戦争も体験、その時
友人知人従員の死亡に立ち会って世の無情を知り、生きて帰ったら生きている
間に後悔しないようにしたい事はみんな実行して生きる喜びを味わって
死のうと思いそれをモットーとして良いことも悪いことも実行してきた
つもりです。


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悪いこと?これを読んで何を意味するのか最初はわかりませんでした。


あのくそ真面目な親父がした悪いこと?妹が短大時代飲み会で帰りが12時を
過ぎて激怒した親父。僕が社会人になって早々車をローンで買ったのを贅沢だと
ののしった親父。そんな親父がした悪いことってなんだ?と不思議に思ってました。


このことだったのか。。。腹違いの姉の話を聞いてそう悟りました。姉の話は
おろか前妻とのこともろくに話さなかった親父。でもヒントは遺言の中にあったのです。


でもまあ、離婚なんて昔でもある話ではあるからそこまで悪いことでもないから
遺言でも詳しく書かなかったのだろうと思っていました。しかし、その後姉の
戸籍を追っていくととんでもないことがわかったのです。。。



続く。。。




相続泥沼物語 第3話(相続の話し合い)

葬儀も終わりひと段落ですが、僕も仕事に帰らなければならないので翌日さっそく
妹と相続のことで話し合い。正式な公正証書遺言とかではありませんが自筆証書の
遺言が残されていました。相続財産は実家の土地建物、父の田舎の土地、預貯金が
数百万といったところです。


親父と喧嘩したときに「お前にはもう家はやらん!」と言われていたのである程度は
予想していたんですが、予想通り実家の土地建物は妹に相続するということのみ記載
されていました。それについては兄とじっくり話し合ってほしいと書いてはいましたが。。。


放蕩息子で勘当されたわけではないので話し合いをすれば実家は僕が継げたかも
しれませんが、親父が妹に継がせようとした訳は妹には二人の男の子がいて小5の
長男が知能の発達に障害があって養護学校に通っているということも大きかった
のだと思います。


その子の将来を考えたら少しでもお金が多くあったほうがいいに違いないという
親心だと思います。それに関しては僕もまったく同意見。家を継ぐことに戸惑った
様子の妹でしたが遺言どおりに継いでもらうことにしました。


そして残りの親父の田舎の土地。これは僻地の港町の土地で資産価値はほとんど
ないに等しいのですが、僕がもらうことにしました。将来本当に生活に困ること
があったらそこに掘っ立て小屋でも建てて住めばいいですしねw


そして残りの預貯金は半分ずつ相続しようという形で最終的に話がまとまりました。


銀行関係の預金は凍結されているため、引き出すためには法定相続人と確認できる
資料(戸籍謄本等)、相続人の印鑑証明書が必要になってきます。法定相続人を
確定するために父の戸籍も必要になってきます。


すぐにそろう資料なのでとりあえず父の戸籍をとるのは妹に頼んで再び仕事に戻る
ために郷里を後にしました。その後大変なことになることも知らずに。。。



続く。。。


相続泥沼物語 第2話(忘れてた。。。)

翌日は朝から葬儀社の担当と打ち合わせ。


棺桶の種類から会場の設営方法等々、いろんな項目に値段設定があり、一つ一つ決めて
いきます。その中でエンバーミングというものを勧められました。これは遺体に防腐処理
を施して化粧もして生きているかのように見せる処置だとか。。。費用が10万ほどかかる
ので迷ったのですが、してもらうことにしました。


すべての項目を決めて見積もりを出します。父の意向もあってなるべく質素にしたつもり
ですが、それでも総額200万近くになりました。父が互助会に入っていたので割引が
あり積み立てもあったので(子供孝行な人です)100万近くの費用で済みましたが、
葬儀屋さんが多い理由がわかりました。これは儲かるわ。。。


夕方に通夜、翌日の昼に告別式ということになり、今度は妹といろいろな打ち合わせ。
火葬場に行く身内の確認や新聞広告の手配など本当にいろいろすることがあって大変です。


通夜の2時間ほど前にエンバーミングの処置が終わった父が帰ってきました。おお~!
顔を見ると本当に生きていてただ眠っているだけのように見えます。これはお願いして
おいてよかった。


そうこうしているうちに通夜が始まりあっという間に終了(感覚としては)。今度は
棺のそばで交代でローソクやお線香の番をする「夜とぎ」という仕事が待ってます。
妹夫婦と3人で時間を決めて交代でしました。ほんとに息つく暇もない。。。


そして翌日。告別式はお昼からですが、朝から親戚たちもやって来てその応対など
することが山ほどありました。バタバタしているうちに告別式の時間。喪主なので
会葬者への謝辞を済ませ無事に出棺。出棺の時に気付いたんですが、昔勤めていた
会社の同僚や上司が来てくれてました。新聞広告を見て来たんだけど本当にありが
たかったし、嬉しかった。


火葬も終わって実家に帰宅。妹夫婦とお疲れ様~と言ってたら妹が「あっ!」と
急に叫びました。


「写真入れるの忘れてた。。。」


告別式の準備でバタバタして僕も妹も父に頼まれていた写真を棺に入れるのを
すっかり忘れていました。


不満はあったけどわざとじゃありませんw 結局妹が写真だけ後で燃やして骨壷の
中に入れたそうです。でも親父怒ってるかもなあ。。。


続く。。。