なぜ2拍・4拍で練習? | ミュージシャンお悩み解消!業界20年音楽お役立ちブログ

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前回の続きです。


ただメトロノームに合わせて練習できるレベルでは
この当時のバンドメンバーには全くついていけませんでした。


それは何故なのか?


というお話でしたが、その答えは。



同じテンポに合わせて演奏はできても、
ビートの感じ方が全く違うからです。

特に弾いてない時のビートの感じ方ですかね。
弾いてない時のビートの感じ方が違うのに
弾いた時のビートが合うわけないんです。


特にジャズの4ビートを演奏する時に如実に現れるのですが、
普段2拍目・4拍目のメトロノーム練習法を練習していないと
ノリが河内音頭になってしまうんです。

(河内音頭を馬鹿にしているわけではありません、ノリが違うんです)


ジャンガジャンガ、ジャンガジャンガ、と
河内音頭には2拍目・4泊目にアクセントがありません。
バックビートがないんです。(ドラマーが居る場合は叩きます)


しかし、日本人の私達がバックビートの練習なしにジャズを演奏すると
間違いなく河内音頭のノリになってしまいます。


これは日本人なので当たり前なことなんです。


そこを直せばいいんですが、
なかなか自分のノリがおかしいということに気づかないんです。


これは、楽器演奏者なら未だ気付く確率は高いのですが
日本人でジャズボーカルとなると・・・・。


あるジャズボーカリストのライブの仕事に行った時、
カウントは1拍目・4拍目だったりすることがあります。


バック・ビートがないカウントなんです。
ただテンポがあるだけのカウントなんです。
因みに、これはお店に出演しているボーカリストのお話です。


そのボーカリストがスキャットソロなんかをはじめたら・・・
バンドとノリは合いません。


ビートの感じ方が違いますので。
かわいそうですがこの事にずっと気づかないかも知れません。


普段2拍目・4拍目のメトロノームで練習していれば
カウントを聴いただけでその人のノリがわかってしまいます。


逆にそういうことがバッチリな人のカウントは
聴いていて凄く心地いいです。


実は曲が始まる前にその方のビート感がわかってしまうという
プロならではの少しシビアなお話です。


なので、2拍目・4拍目のメトロノーム練習は続けて下さい。


はじめはスケールすら弾けないかもしれませんが
時間をかければ弾けるようになります。


よりステージに近い形での練習法がいいので
メトロノームを聴きながら、大好きなドラマーのプレイが
想像できるくらいに余裕が出来ればしめたものです。


2拍目・4拍目で鳴っているメトロノーム音を
ドラマーの小気味いいハイハット、
またはスネアだと思って下さい。


それでも、


この練習法をしなくてもノリがよくなる方法があります。
それは又の機会にお話します。


ではでは。


ここまでお読み頂きありがとうございました。




PS1

今回の内容は文章ではなかなか伝わらないかもしれませんが
参考になさってください。


あくまで基礎的なお話でした。




PS2


この練習法が出来ないと特にジャズのアドリブでは
8分音符が河内音頭ノリのままになります。