●さらなる危機迫る中での決断

2015年の春ごろから建築向けの金網単価はさらに下落の道を辿りました。

一方の、土木向け金網の売り上げは年々上回るようになってはいました。しかし圧倒的に生産量と全社での売り上げ比率が高かったメインの建築向けの金網がダメージを食らいました。

このままでは本当に「悪夢を見るのではないか」という危機感を持ったのと、同年の秋に事故が発生した事もあり、会社の継続を断念する事を考えるようになりました。

 

こういった思いもあり、同年11月頃から会社の資産の整理にも着手し始めました。。前回のブログで触れた滋賀県の遊休地の売却も、金融機関から返済を迫られていたためです。また、すべての有価証券の売却も行い、廃業出来る準備を進めていきました。

そして、2016年3月3日に社員全員に事業停止の通達を私が行うに至ったのです。

任意整理という「ソフトランディング」の道を選択することで、「破産宣告」という最悪の事態は回避できたのです。

 

●今振り返って特に思うこと

15年にわたる全ての業務の中で一番きつかったことは、「品質管理」でした。

品質管理関係の書類審査は本当に厳しかったので、毎日検査などは現実的にはとても出来ず、データのみは設備担当の方にお願いして、監査当日の応対と書類審査などは私がすべて行っていました。本当はこの業務だけで専任者1人必要だったのですが、経費的にそこまでの余裕はなかったです。

しかし、今冷静に振り返れば専任者を雇用し、自分は統括業務に専念すればよかったのかと思います。