他人と自分を比べて疲れていませんか?競争心と付き合っていくメンタルコントロール術
無意識のうちに友人に競争心を抱いてしまうことはありませんか。むしろ、仲間や友人と自分を比較しないでいるほうが難しいのかもしれません。友人のことは大切に思っているし、成功して欲しいと思っています。しかし、一方で、自分が停滞しているときに、他人がどんどん進歩していくのを見るのは辛いことでもあります。 競争の方程式のどちら側にいても、気分が良くないうえに精神的にも害があります。 相手と同じことを達成できていないくせに張り合おうとしている自分に気付くと、罪悪感を感じるかもしれません。 また、相手が張り合ってくるなあと感じると、こちらが幸せになることを望んでいないのかなと思ってしまいますよね。 いずれにせよ人間関係に悪影響を及ぼしそうです。
競争心は正常なこと
しかし、友人に対して競争心を持つのは正常なことでもあります。 アトランタを拠点とする精神科医のDion Metzger博士は「友人に対して競争心を抱くのは自然なことだと思います」と米ライフハッカーに語っています。 私たちは、人生のステージを次々と経験していく途中で、さまざまな節目に達するたびに、学校、キャリア、恋愛などに関して友だちとお互いの人生を比較しがちです。 ソーシャルメディアは、この点で間違いなく害になっています。 完璧なリア充をソーシャルメディアで世間に見せつけたい人たちは、他人がしていることをなかなか無視できません。 ソーシャルメディアが存在していなかった15年前にはこんな悩みはありませんでした。 ソーシャルメディアは、たとえて言うなら、誰もが最高の自分を演出しながら高校の同窓会に定期的に出席しているようなものです。 本当ではないことはわかっていても、それを納得するのは難しいものです。 では、どうすれば友人に対する競争心を抑えることができるのでしょうか? あるいは、競争心を効果的に活用する方法はあるのでしょうか? 役に立ちそうな考え方をいくつかご提案します。
1. ソーシャルメディアに踊らされないようにする
ソーシャルメディアを見ると悲しい気持ちになり、友人間の競争心が刺激されるとわかっていても、たいていの人はソーシャルメディアと完全に縁を切ることができません。 このような状況では、少なくともソーシャルメディアが脳や感情に与える影響を意識する必要があります。 フェニックスの臨床心理学者であり、ミッドウエスタン大学の心理学の助教授でもあるAdam L. Fried博士によると、ソーシャルメディアを多用しすぎるとネガティブな感情を抱くようになり、鬱病を誘発する可能性まであるとする研究があります。 どのように発症するかは学説によって異なりますが、『社会的優位性の比較』について論じている学説が支持されています。 それによると、人間は常に自分と他人を比較しており、自分は他人より優れていると自認している人ほど、その傾向は顕著です。 しかし、そういう人に限って他人と比較して自分が劣っていると思うと非常に気分を害します。
2. 友人の成功は自分が成功する可能性でもある
競争心は必ずしも悪いものではありません。 たとえば、友人がフィットネスの目標を達成したり、キャリアで成功を収めたときは、気を悪くせずに、「刺激をもらった」と思うべきだとMetzger博士は言います。 友人ができたなら、自分も同じことを達成できるかもしれないからです。 「自信の持ち方を変えれば、友人が成し遂げたことを前向きに受け取れるようになります」と博士は指摘しています。 競争心が頭をもたげたら、それをポジティブに活用するように努めましょう。 ですから、友人が頑張って仕事をした結果、破格の昇進をしたときは、自分も仕事をもっと頑張って昇進しようと思えば競争心がプラスに働くとMetzger博士は説明しています。
3. 何が競争心の引き金になるか認識する
何によって友人に対する競争心が刺激されるか見極めることも大切です。Fried博士は次のように述べています。 よくあるのは、ソーシャルメディアのコメント、体型、車やライフスタイル、年収、友人の数、アクティビティのタイプなどでしょうか。 こうしたことで、自分と他人をやたらに比較することが競争心を抱く引き金になる人もいます。 このような傾向があるクライアントに対応するときは、そのクライアントは他人との比較でどのような感情(妬み、自己嫌悪、怒りなど)を抱くか、また、なぜその人にとってその比較がそれほど重要なのかがわかると解決に結びつくとFried博士は言います。 また、その感情の原因になっている世間の思い込みを特定することも必要です。 たとえば、他人と同じものを所有していなかったり他人より所有している量が少ないと「負けた」と思う人たちがいる、とFried博士は指摘しています。
4. 人生の時間軸は人それぞれ
結婚や子どもを持つなど人生の節目になるようなことは、いつまでに何を達成しなければならないという決まりはありません。 Metzger博士は、人生のさまざまな成果を競いあうことは現実的でないとして、「結婚や子どもを持つことは、必ずしも努力のしようがあるわけではありません。それに、他人が決めた時間の物差しに従って急ぐ必要もありません。」と言います。 競争心や不快感は、友人が私生活で婚約や住宅購入などを達成したときに生じることが多いようです。 自分ができていたら良かったのに思って、自己嫌悪や友人に対する妬みの感情にエネルギーを費やしてもどうにもなりません。 また、友人が先にそのマイルストーンに到達したからといって、自分がそこにたどり着けないわけでもありません。 「誰でも機が熟せば起こるべきことは起こると信じて、自信を持ち直してください。」とMetzger博士は言います。 友人に後れを取りたくなくて恋愛や結婚のプレッシャーを感じている人たちがいますが、これは私が見てきた中で最大の過ちです。 恋愛や結婚を急いではいけませんし、まして、友人と張り合うために急いで子どもを持つべきではありません。 適切なタイミングは人それぞれだからです。
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