Facebookでは随時更新していたのですが、


私、タカハシは6/10~6/12 郡山~南三陸~仙台~郡山へと旅に出ておりました。


もちろん一人ではなく、THEE OLD CIRCUS, Old GTでお馴染みのウラノ氏とイタウ部長での3人旅。


今回のメインのお話は南三陸町でのお話をさせていただきます。



移動はウラノさんの運転で…


そして、もう一方「くりやん」と呼ばれる「クリヤさん」も同乗。


自分はウラノさんのブログやFBで存じ上げてはいて、「くりやんさんですね!!」という事で、


談笑しながら、仙台駅前までは4人旅。


「くりやんさん」のお話はウラノさんのブログをご確認いただければ…

(1/20のものです。)

http://blog.livedoor.jp/garage_eden/archives/cat_10039461.html


当日は海からの霧で視界が悪い日だった。


奥に見えるプレハブ小屋がミシンのある作業場。



度々、ウラノさんのブログにも登場している


縫い物工房 みとべ代表でもある「さっちゃん」こと幸子さん。


お隣は正ちゃんこと正子さん。

(もう一人アルバイトの方がいらっしゃる。)


Hate me by fizz BEYONDのアイテムにいつも付いている


Old GTの袋もいつも縫っていただいている。


もちろん「仕事」ではありますが、ありがたいこと。






着くや否やお茶とお菓子をを出して下さって色々とお話を聞かせて下さった…


今までの事、今の事、これからの事…


色んな事…


その後にウラノさん達はお仕事のお話…


新しい生地の縫いを試し…


ミシンを使えるイタウ君も色々とチェックを繰り返しては縫う…


そうやって少しずつ縫えるものを増やして、仕事を増やしていく…


そういった事が眼前でなされていた。


その後も「この生地を使って何かできないか…」という話をなさった上で、


みんなで色々と考えたり…そんな事の繰り返し。


おそらく毎回、こういったやりとりがなされているのだと思う。







さっちゃんは「この間の強風で、プレハブ小屋が赤土ギリギリのところまできちゃってね~。」


と自分に話しかけてくれた。


こういった充分とは言えない場所で、


皆さん仕事とはいえ袋を縫って下さっているのだと思うと


やはりとてもありがたかった。



場所も高台にある。


もちろん二度とこのような事が起きて欲しくはないのだけれど、


そういった事があった事を想定して、道路も住居も高い位置になるらしい。


ここから見えたコンテナもさっちゃん達のものだと言っていた。


中の生地の材料が沢山の違うものに変わって、世に出れば良いな…



そして、作業場の側にはさっちゃんの御親戚のお家が建っていた。


もう少ししたら、この側にさっちゃんの家を建てるらしい。


早く建つと良いな…



時間はあっという間に過ぎ去り、夕方だった。


ウラノさん達は「また来月」、自分は「暫くはお会いできませんが…また来ます。」と工房を後にした。



途中で寄ったコンビニ。


イタウ君が「震災直後にこの辺りで一番最初に営業し始めたコンビニなんです。」


と紹介してくれた。


いまだにプレハブ小屋…


トイレだって簡易的なものだ。


ただ、沢山の人達が利用していて、すごく活気があった。










宿に向かうまでの景色…


たぶん「色々なものがあった」のだと思う…


さっちゃんも正ちゃんも仮設住宅で過ごしている。


正ちゃんにはこの間、95歳になったばかりのお婆ちゃんがいるそうだ。


さっちゃんには体の弱い旦那さんと義母さんがいるそうだ。


さっちゃんは住宅ローンが払い終わった年に津波で家を流されてしまったって言っていた…


たぶん行ってみればわかると思うけれど、海沿いではあるが木々も多い。


つまりは高台の木々を切って、岩盤を削ったり、土砂を固めたり…


すぐに家を建てる…とはいかない…

その前に道路を造る必要もある…


家はそこからになる人も少なくないみたいだ。


さっちゃんは言ってた「前を向くしかない」って…


その言葉の裏にはきっと本当は色々な感情があるのだとは思う。

我々にも何ができるだろうね…


少しだけでも…


その日は民宿でウラノさん、イタウ君と三人で気を遣う様子もなく過ごした。


そこは携帯電話は使えたけれど、


Wi-Fiはなかったから、久々に自然の中でゆったりと過ごした。


出会った人達もそうだったけれど、家族の様な人達ばっかりだったな。


続く…


ご覧いただきありがとうございましたクローバー


fizz BEYOND 高橋