つまりは「その当時の暗闇」=「BLACK」というイメージが自分の中で
どこかで出来あがってしまった。
一種の「トラウマ」とでも言えば良いのだろうか…
当初は「BLACK」の洋服を避けた時期もあったし、
(今でも多少はあるところはある)
自分のクローゼットの黒い服に手をかけた時に、
その時の思いがフィードバックし、違う洋服にした事もある…
一番考えたのはお店に立てる事が決まってから…
お店に立てる喜びを噛みしめた事は言うまでもないが、
自分がこの様な気持ちを抱えつつ、
お客様に向かってしっかりとお洋服を纏い、
一種のエンターテイメントとして成立させられるのか…
また、「BLACK」を纏う事で、
お客様を不愉快にさせてしまうんじゃないかと思った事も…
もちろん、周りを取り巻く状況、環境、身近な方々に対する想い…
様々な部分でその様な事だけを考えている場合ではなかったし、
結局のところ「お客様方が喜んで下さる姿があったから、頑張れた…」
それに尽きる…
また、そんな事はないのだろうが、
ふと気がつくとただ何となく「自分に嘘をつきながら「BLACK」を着ていた。」
様な気がしてならないというか…
そんな自分の弱さや虚無感に対するけじめというか、
そういう物が「カタチ」として欲しかったのかもしれない…
「恐れも覚えたカラー」ではあるが、「何だかんだ好きなカラー」、
ある種、自分が人間として皆様に育んでいただいた
fizz BEYONDの象徴的なカラーを
それだけの言葉では終わらせたくなかったというか…
「fizz BEYONDで洋服を纏うに当たって、そんな簡単な覚悟じゃないだろう…」
という自分自身に対する「杭」が欲しかった。