これから書くことはとてもパーソナルな事も含む内容で、
随所に矛盾もあると思う。
また、最初に言っておきたいのは
「これを読んだから、デニムを買わなきゃ。」と思われる事が、
自分がこの文章を書く意図と一番ズレる…
なので、あのデニムをカッコイイと思って、
生活も歪まないのであればご購入下さい。
そう思わないようでしたらば、ご購入いただかなくて結構です。
(※かなりの長文になりそうなので、誤字脱字、
わかりにくい表現等がございましたらばお詫び申し上げます。
※そして、とらえ方によっては適切かどうか何とも言えない表現もあるかもしれません。
そのように感じてしまわれた方にも先にお詫び申し上げます。)
「BLACK」…
fizz BEYONDという田舎の小さなセレクトショップのイメージカラー…
もっと踏み込んだ事を言えば、
そのスタッフのタカハシという人間が纏う洋服の一番のイメージカラー…
とも言えるのかもしれない。
「スタイリッシュ」、「SEXY」、「カッコ良さの象徴」、「エッジの効いたカラー」
etc…
そんな印象を私自身も「BLACK」に対して持っているし、
そのカラーがイメージと言われることに対して非常に嬉しかったし、嬉しい。
実際好きなカラー。
それで、お客様を喜ばせる事が出来ているのであれば尚更だ。
ただ、今の自分から見た「BLACK」は違う意味も含んでいる…
遡ること一昨年…
震災の次の日、ビル自体の営業の見込みもたたない事を告げられ、
その頃はまだすぐにガソリンも入れる事が出来たので、
物資を多少購入し、すぐさま仙台へ車を走らせた。
震災の日、妻とは連絡がとれたが実家の両親とは音信不通だったからだ。
どれ位かかって到着したかも覚えてはいないが、かなりの時間を要した…
(お昼前に出発し、着いたのは夕方頃だろうか)
両親は無事で、とても安心した事も覚えている。
その後はもちろん妻と妻の御家族にも会いに行った。
同様にお互いの無事を喜び、私は実家に帰宅した。
もちろんだが、電気が供給されていない…真っ暗だ…
(郡山の住まいは幸いにもライフラインが一つも途絶えていなかった。)
その中でロウソクを灯したり、懐中電灯の明かりを頼りに夕食をとった。
(沿岸部の状況等を考えると今思えば暖をとって、食事が出来ること自体がとてもありがたい事だったと思う。)
暗闇の中で色々な事が頭を駆け巡った…
「今後大丈夫なのだろうか…。」
どうなるのかわからない状況で、自分が食事をとること…
つまりは両親の分を減らしてしまうという事…
(結局は翌々日、仙台を後にした。郡山の方がまだ食料の確保等が可能だった。
その方が、万が一の場合でも親達に届けられるから。)
いつもなら笑い話にでもなる様な親同士のちょっとした言い合いも違うように聞こ
えた…
暗闇の中で、様々な不安を心と頭の中を駆け巡った…